■いいかげんな報道■
八尾空港で小型飛行機が事故を起こした(2006.5.25)。幸い、けが人などはいない。
この事故を報じたテレビニュースを見たのだが、いわく、
「着陸に失敗」
「八尾空港には滑走路が1本しかない」
どちらも間違いである。こんなごく基本的なことすら確認もしないで大々的に大嘘を流すのだろうか。
だいたい、前者はともかく、後者はだれが言った(もしくはどこに書いてあった)ことなのだろう。八尾の滑走路が1本だと思っている人は、関係者には皆無のはずである。
事故の原因はまだわからないが、小型機は正常に着陸した後、離陸しようとしていたときに脚に異常を来したらしい。新聞報道からも状況からも、少なくとも「着陸に失敗」したということはない。
八尾空港には2本の滑走路がある。これには議論の余地がない。
・・・
たまたま知っていることなら、こういう間違いにも気がつく。しかし、テレビニュースで流れることで、われわれが知っているようなことはほとんどない。
ごくたまに知っている内容が報道されると、この有様である。
テレビニュースがこれほど杜撰だとしたら、ニュースを今以上に疑わなければならない。「放送する」ということの責任の大きさを顧みてほしい。