■とうとう産卵
今朝、飼っている文鳥が産卵しているのが見つかった。
いかにも時季外れだが、人工的な環境にいるので仕方がない。
一歳半を超えているので、もう成鳥だということなのだろう。雌であることも確定した。
が、一羽で飼っている鳥なので、産卵することには害しかない。体力は消耗するし、産卵がらみの病気にかかる可能性もある。
卵の重さを量ると1.7gあった。体重が23gくらいなので、7.4%のものを産み落としたことになる。これが私だとしたら5kgだ。恐ろしい数字である。
体重50kgの女性だとすると3.7kg。大きめの赤ん坊を産んだのと同じだ。
これ以上産卵しないように、巣みたいにして閉じこもっている水浴びの容器は取り外した。息子が体を撫でるのもやめさせた。
申し訳ないけれど、今後、卵は産まないで元気に過ごしてほしい。
■「失敗重ねた「改革狂の時代」」
京都大学名誉教授の佐伯啓思さんが、平成は、「ことごとく失敗に終わった」「改革狂の時代」であったと総括していた(asahi.com)。
「まさしく「改革狂の時代」というほかないであろう」
「大学改革も教育改革もほとんど意味があったとは思われない」
その他の改革も
「ことごとく失敗に終わったというほかない」
この方とは見解を異にすることも多いけれど、これにはまったく同意する。
なんとなれば、私がいつもここで書いていることと同じだ(が、頭のいい人が書くとこんなにうまくまとめられるんだなあと感心する)。
元号とともに世の中が変わりうるものであるならば、怨嗟の声を上げつつ無駄で無益で有害な「改革」に勤しんだ時代は、すっぱりと終わりにしてほしい。
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■本能?
飼っている文鳥が、カゴの下に敷いた新聞紙を熱心に引きちぎって、巣作りらしき行動をしている。
問題は、その場所が飲み水(兼 水浴び)容器の中だということだ。
水に新聞紙を浮かべ、その中に籠もるという珍妙な生態を数か月前から披露している。
先月には、巣作りに適した巣を入れてやったのだが、居心地が良くなかったのか、そちらには1〜2度入っただけ(中に少しだけフンがあるのでわかった)で、その後放置したままだ。
新聞も水も毎日替えるので、いつまで経っても巣らしきものにはならないが、愚かで可哀相な鳥は、今も一生懸命新聞紙を引っ張っている。
それにしても、巣作り?が始まったのは秋ごろからだと思うのだが、それまでは幼すぎてそういうことはしなかったにしても、季節感を誤っているのは、人工的な環境だからだろうか。
ともかく、誰からも教えられていないのに、賽の河原を積むように巣を作ろうとしているかに見える。
仮に巣が完成しても、子孫を残す望みはないのに。
これが本能だとしたらやっぱりすごい。エサをついばむのはともかくとして、飛ぶのだって水浴びだって、まったく誰からも習っていない。
先代とまったく同じ行動をする当代だが、先代は巣作りしなかったと記憶している。雌雄とかに関係があるのだろうか。どちらも雌だと思っているんだけれど。
■キリマンジャロに登ろう・・・か
2019年1月1日になった。
三浦雄一郎氏(86)が南米大陸の最高峰アコンカグア(標高6962m)への登頂を目指して、明日 日本を出発するという(asahi.com)。
氏は還暦を前にして、暴飲暴食・不摂生から体重は90kgを超え(身長164cm)、血圧も190以上あったそうだ。
狭心症の発作も出て、腎臓も人工透析間近、このままでは余命は3年ないと言われたらしい(smart-flash.jp)。
改心して摂生とトレーニングを開始、65歳の時に70でエベレストに登頂するという目標を立て、世界最高齢登頂記録(当時)を更新した。
その後、75歳、80歳でも登頂したのは有名な話である。
そんな氏ですら、今回のアコンカグア登頂のトレーニングを開始すべく富士山に登った際には、一般登山者の半分くらいのペースでしか歩けなかったという。
筋力は人一倍あるが、心臓に持病もあり、心肺機能の低下は目を覆うばかりだったそうだ(朝日新聞)。
そんな状態からトレーニングを開始して、86歳でのアコンカグア登頂を目指しているのである。
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氏と比較するつもりは毛頭ないが、私は身長180cmで67kg。暴飲暴食とは無縁だし、それほど不摂生とも言えない。
だが、究極に近い運動不足で、血圧高めの脂質異常症を薬で抑えている状態である。
何がきっかけだったか、年末にふと、一般人がキリマンジャロ(5895m)に登ることは可能なのだろうかと調べてみると、決して不可能ということはなさそうだった。
七大陸最高峰(Seven Summits)のうち、オーストラリアのコジオスコ(2228m)は、まあ誰でも登れるし、登っても単なる物好きにしかならない。
次に登れそうなのがアフリカのキリマンジャロだが、特に登山を趣味としてきたわけでもない一般人には、それ以外の5峰はちょっと無理そうだ。
だからといって、
「よし、三浦雄一郎が古稀でエベレストなら、オレは還暦でキリマンジャロだ!」
と勢いよく決心したわけではない。
「やっぱり富士山にしようかなあ・・・」
でも、富士山なら小学生でも登っている。そんなことが目標になるだろうか。
確か父親も、70前くらいにふつうに登っていたはずだ。
かつて、私がまだ不惑くらいのころ、外国人から富士登山に誘われ、とても無理だと断った身としては偉そうなことは言えないのだが、「数年後に富士登頂を目指す」というのは、いかに情けない私としても、志が低すぎると思う。
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誘いを断った時に言われた言葉は、ずっと引っかかっている。
You can't get any younger.(今より若くなることはできないんですよ。)
そう、生物は常に、現在が一番若いのだ。
でも、だからといってこの夏にキリマンジャロに登ることはできない。70を超えた一般人と同じようにすら山道を歩けないのが現状の私だ。
そういえば、23歳の時に仕事で鳥取の大山に登ったのだが、一緒に登った70くらいの大先輩のほうがはるかに健脚で、下山後に「今からもう一度登ってきてもいい」とおっしゃるほどであった。
まあ、富士山は別にして、憧れのアルピニストになって槍や穂高、白馬でも・・・とも思うのだが、仮に可能だとしても、そういうのはやっぱり「目標」にはならない。
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それにしても、夢や目標のない人生だったなあ・・・と思う。
とにかくがんばらないで、まあ自然に手の届く範囲のことしかやってこなかった。
世の中の多くの人もそんなものだろうと自分を慰めるものの、こういうことを言うときに過去形になるのも恐ろしい。
ここは一つ、還暦でキリマンジャロ・・・とも考えるのだが、目標を立てること自体をやってこなかった人生は、一朝一夕で変わるものではない。
まして、そのために努力することなど、できるとは思えない。
それに、仮に達成できたところで、しょぼい目標である。そんなことのために努力できるだろうか。
かといって、立派な目標などとても立てられないし、それを目指すほどの努力は絶対に無理である。
三浦氏がエベレストのために一念発起したように、私のレベルではキリマンジャロのために一念発起が必要だ。
でも、こうして うだうだと書けば書くほど、やっぱり自分にはそれも難しいのがひしひしとわかる。
なんとなれば、「特にキリマンジャロに登りたいわけでもないのだし・・・」と、始める前から言い訳している。
いや、でもまあ、とりあえず、実際どうなるかわからないにしても、「還暦にキリマンジャロ」と唱えつつ過ごす数年と、そうしない数年とでは、少しくらいは何かが違ってくるはずだ。
というわけで、2019年の New Year's Resolution は、「還暦でキリマンジャロに登る*かもしれない*ので、そのために少しずつ体を変えていこう」です(笑)
みなさまのご健康とご多幸をお祈りしております。
★今ごろアイスランド旅行の tweet 集
一昨年の夏に旅行したアイスランドについて書いた自分のブログを読んでいて(どうしてそんなものを読み返したのかわからない)、向こうからツイートしていることを知った。
「思い出した」と言うべきなのだろうが、今になってもそういう感じがしない。ほんとにそんなことをしたんだろうか? そもそも、当時使っていた iPhone 6 Plus が SIM フリーではなかったので、Wi-Fiのあるところでしかツイートできなかったはずだし。
それにしても、旅行中にそれなりの数の tweet なんてやり始めたのはいつなんだろう? もしかするとこれが最初かもしれない(後記:調べると、この前年、2015年夏の北海道が最初のようだった)。この年の冬の九州旅行からは、わりとマメにやって、旅行後はここにアップしていると思う。でも夏のアイスランドのは見当たらない。
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というわけで、2年前の夏のアイスランド旅行 tweet 集です。ご笑覧くだされば。
2016/08/23 1:04 フィンランド航空なのに、案内が日本語と英語だけ。向かいにも周囲にもフィンランド人。
2016/08/24 9:41 9時間半ほど前、運悪く真夜中のレイキャビクに到着。運良く生まれて初めてのオーロラを観賞。
2016/08/24 22:09 宿の玄関先に単純硫黄泉?の露天風呂。オーロラの名所だし、うまくすれば温泉につかりながら・・・とか。早寝するので無理だけど。
2016/08/25 7:29 朝から露天風呂。でも、ここは日本?という感じにはならない。
2016/08/25 7:29 宿の周囲にワキアカツグミ多数。
2016/08/25 18:28 セルフサービスのカフェテリアで、カップラーメン大の紙の容器に入った野菜スープが1500円近くした・・・@ゲイシール
2016/08/25 19:19 夕食を食べたレストランからホテルまでの9kmの間、たった1台の車にも出会わなかった。
2016/08/27 18:09 1000km以上走っても、たった一つの信号もなかったことにさっき気づいた。
2016/08/27 18:28 十数羽の雷鳥の群れ@デューピボーグル 日本にいる雷鳥と同種。
2016/08/27 21:37 あ、ミヤコドリも2羽@ヘプン。これも日本のと同種。
2016/08/28 6:59 瀧のうらに廻る@セーリャラントスフォス
2016/08/28 12:32 サブウェイを見つけてサンドイッチを食べられただけでちょっと幸せだという敷居の低さ@エイイルススタジル
2016/08/28 18:39 ヨーロッパで最大だという滝を見るのに、未舗装路を往復60km。現地にも道中にも建物皆無・・・
2016/08/28 18:41 ひと皿4~5千円のレストラン@ミーバトン
2016/08/28 19:05 どこの惑星? というような光景から一気に文明へ。Wi-Fiも快調。
2016/08/28 19:27 まだアイスランドのお金を見たことがない・・・
2016/08/29 6:44 思ったより寒い。天気が悪いと、日中でも一桁の気温。
2016/08/29 8:26 久しぶりのいい天気!
2016/08/29 20:58 3人分。トイレ一回で550円。必死で倹約した昼食が3000円、同様の夕食が6000円。
2016/08/30 8:01 アイスランドにポケモンはいない感じ。レイキャビクとかに行ってみないとわからないけど。
2016/08/30 14:07 アークレイリ(アイスランド第二の街)には信号があった。初めて見た。
2016/08/30 14:11 アークレイリではポケモンができた。どうでもいいし、誰もやってないけど ^^;
2016/08/30 20:30 パスタ一皿が3000円以上するので、いくら体が求めても、どうしても食べる気になれない・・・
2016/08/30 20:33 そこら中ワキアカツグミだらけ。勝手に「アイスランドヒヨドリ」と命名。カラスはすべてワタリガラス。
2016/08/31 8:14 曠野をひた走るのだけが予定の八月末日。
2016/08/31 13:19 最果ての北西フィヨルドに向かう途中。150km以上にわたって、どんな種類のお店もトイレもなく、やっと見つけたこぢんまりした漁村? おいしい昼食で一息ついている@ホルマビーク
2016/08/31 20:47 旅も十日目くらいか。今日夕方になって初めてまともなスーパーマーケットを見つけた@イーサフィヨルズル。外食物価ほどべらぼうに高いわけではない。
2016/08/31 21:51 生涯で一番高いセーターを買ってしまった。といっても2万円ほど。
2016/08/31 22:36 これほどバスタブを愛していることに今日まで気づかなかった・・・
2016/09/01 0:05 またオーロラ・・・
2016/09/01 8:26 アイスランドでも皿洗い。
2016/09/02 18:15 異国情緒あふれるロマンティックで幻想的な「フィヨルド」という言葉が、「またうんざりするような遠回りを強いられる存在」という意味を帯びるようになってしまったのは、幸か不幸か。
2016/09/03 9:37 同じ階段で2度もつまずいたので、「衰えがここまで・・・」と黄昏れていたら、階段の高さが揃っておらず、一つがとくに高いのがわかった。こんなの初めて。
2016/09/03 17:31 無事レンタカーを返却し終え、空港バスでレイキャビク市内に戻る途中。急に自由を奪われた気がするとともに、ちょっとほっとした感じも。バスの中でWi-Fiが使えることに驚く。
2016/09/03 22:42 レイキャビクのアパートでも、蛇口をひねると温泉が出る。
2016/09/04 18:22 毎日3度の食事をしなければならないことが恨めしい。
2016/09/04 18:23 アイスランドは、レイキャビクとそれ以外の二つの国に分かれているようだ。
2016/09/05 21:10 レイキャビクに2泊するか3泊するかで迷ったが、2泊にしてよかった。2泊でも3日目には時間をもてあましてしまった。
2016/09/05 22:45 結局、お金を一度も手にしないまま、クレジットカード一枚でアイスランド旅行を終えてしまった。こんなことは初めて。お土産にコインがほしくて、そのためだけにお金を下ろそうか迷ったが、やめた。まだ目の前のATMの誘惑と戦っている ^^;
2016/09/06 5:27 これからヘルシンキ1日観光。
2016/09/06 5:38 @cosmos813 そうなんです。トイレに入るところに自動のカード読み取り機が・・・ ない方が少ないくらいでした。
2016/09/06 12:45 @cosmos813 お互いに衝撃ですね ^^; アイスランドでもヘルシンキでもウォシュレットには一度も出会えませんでした。海外に出て非常に残念なことの一つです。
2016/09/07 1:26 機内映画の字幕にフィンランド語しか選べないときの絶望感・・・
2016/09/07 11:47 いつもならちょっとした贅沢のパスタランチ。1600円で前菜からデザートまで。安っ!と叫んでしまいそうになる。今後の浪費がこわい。
2016/09/07 15:35 最後に荷物を一つロストされた。アメリカでの時と違い、対応がしっかりしていていかにも日本。でも航空会社はアイスランドとフィンランドだし、見つかるのかな?
2016/09/07 15:37 最初に乗り継ぎ便に乗り遅れ、最後に荷物がひとつなくなった以外は特に問題のない旅だった。心配はいろいろあったが結果的に杞憂。相変わらず、杞憂の多い人生。
2016/09/08 11:38 ロストバゲッジが無事返ってきてほっとしている。
2016/09/08 15:21 @_Passermontanus おお、こいつ、ヘルシンキで見たやつだ! 名前が知りたかったんです。何という偶然。ありがとう。
2016/09/10 2:03 あかん、風邪までひいてもた・・・
2016/09/10 3:55 帰国してまだ3日目だというのが信じられない・・・
2016/09/10 18:59 連日、朝刊の配達音を聞く・・・
2016/09/12 12:40 帰国して一週間も経っていないのに、もう食べ物へのありがたみが薄れている。
2016/09/15 15:00 蚊を叩こうとして五十肩の右肩に激痛。掛け値なしの激痛。帰国してから2度目。
2016/09/19 13:27 アイスランドらしくって好き。
★ScanSnap S1500M の読み込み順がバラバラになる問題
2018年を最後に年賀状を出すのをやめたのだが、リビングの出窓のカウンターの上に、いただいた年賀状を入れた箱が1年間置きっ放しになっていた。
せめて年末くらいあちこち片付けようとしていて、上記が意識化されたので中を見てみると、2015年から4年分の年賀状がぜんぶ入っていた。
もしかすると、毎年年末年始に使うからという理由で、4年間置きっ放しだったのかもしれない。
いずれにしても、この際処分しようと思って、いただいたのはすべて電子化することにした。
ドキュメントスキャナで年賀状を取りこむと、思いのほか簡単かつ綺麗に pdf 化することができた。
・・・と思ったのも束の間、読み込み順がバラバラになっていて、表書きと裏面とがあちこちに散らばってしまっている。
1頁目は父親からの表書き、2頁目は友人の写真付き年賀状・・・といった具合だ。父親の文面は数十頁目に現れる。
何じゃこれは? どうしてこんなバカなことが起こるのかまったくわからない。
こういうときはともかく再起動、その後、関連するプログラムやドライバのアップデートを試すのが定石だが、オンラインアップデートを試みても、「お使いのプログラムは最新版です。アップデートの必要はありません」などと言われるばかり。
発売元の Fujitsu(富士通)のWebサイトを見ても、確かに新しいバージョンは見つからない。
いろいろ検索するうち、MacOS が新しすぎて、使っている ScanSnap 1500M のドライバが対応していないらしいことがわかった。
紆余曲折を経て、結局、PFU のWebサイトに新しいドライバがあることがわかった。それですらもはや High Sierra までしか対応していないが、それを入れると とりあえず Mojave でも正常に取り込めた。
OCRで画像から文字データを作成し「検索可能な PDF を作る」速度も革命的に速くなっていて素晴らしい。
この PFU という会社は石川県かほく市にある富士通の関連会社(子会社?)のようなのだが、そこにあるドライバがどうして富士通のサイトにはないのだろう?
ネットを検索すると、読み込みが順序通りにならずにデタラメになって困るという話はちらほら出ているものの、的確な解決策は載っていなかったのでここに記す。
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上記リンク先を参照してドライバをインストールし、アップデートを繰り返して、バージョンを 6.3 L70 に上げてください。
きちんと読み込み順になると同時に、OCRのスピードには目を瞠ることと思います。
★時計
また急に時計が気になっている。前回購入してから8年だ。
アマゾンやヨドバシでえらく安くなっているのが背中を押す。
常用しているのが3つあり、もし買うと4つ目になる。
うーん、今回は見送るかなあ・・・
それにしても、どうしてまたクリスマスの時期なんだろう?
やはり、何もないまま過ぎてしまうことが頭の片隅にひっかかっているのだろうか。
後記:買ってしまいました・・・(20181227 23:07)
在庫の最後の1個を買った瞬間に、同じ商品の「お届け日」が「6〜10日後」になったのは納得だが、同時に2070円値上がりして獲得ポイントも5626ポイント少なくなったのには驚いた。都合、7696円相当の値上がりになる。商品価格からするとものすごい値上げだが、こういうのをプログラミングで自動化しているようだ。
ただ、kakaku.comの方には上記の変化がまだ反映されていない。ときどき「在庫有りなのに、買おうとしたらなかった。しかも値上げ」みたいに怒っている人がいるのは、こういう原因なのか。
★走り納め?
三連休最後の午後、リビングに座っていると背中からぽかぽかと暖かいので、1か月ぶりにバイクで走りに行くことにした。
とはいっても、スタートできたのが2時22分、5時前には日が暮れる。
息子がミカンを欲しがっていたので、とりあえず豊能町の志野の里を目指す。
30分余で到着するが、ミカンだけ買ってそこで引き返そうかと考えていた。
ところが、店が閉まっている。
「毎週土・日9時オープン」というのは文字通りで、振替休日といえども開けないのか・・・
仕方なしに北へ向かい、何となく気が向いて亀岡の手前で372号線へ左折。そのまま173号線の出会いまで走って南下することにする。
しかし寒い。あのぽかぽかはどこへやら・・・
真冬用のバイクウェアのお蔭で上半身はぜんぜん大丈夫なのだが、羽毛で保温していない下半身はかなり冷える。
そのせいか、左足首から下が攣るというか麻痺するというか変な感じになってきて、シフトチェンジにやや支障を来す。
173号を南下していくと、今度は右に症状が出る。
篠山市から能勢町にかけての山中では、2℃まで気温が下がった。これより下がると路面凍結のおそれもあるし(この気温でも橋の上は微妙な感じだった)、バイクで走れるぎりぎりである。
崖の崩れた一箇所だけまだ片側通行になっていたが、実に久しぶりに173号が能勢まで開通していた。
いつもならノンストップで帰るのだが、この状態では・・・というのと、まだミカンを買っていないこともあって、道の駅能勢くりの里へ。隣に駐めていた赤いクロスカブ110のおじさんが、私のバイクのメットインを見て「広い、深い」と感動してくれた。
たくさんの野菜の中にミカンを2袋だけ見つけて1袋購入。498円(500円でいいのに)。
トイレをすませた後、バックヤード?に迷い込んで、なかなかもとの駐車場に帰れず、こういう構造になっていたのか・・・と興味深かった。
いつものエネオスでガソリンを入れ、日が暮れるころに何とか帰宅。
走行距離は110kmほど。けっこう走れるものである。
近年の習いで、まったく何もないクリスマス。久しぶりのクリスマスプレゼントだといって息子にミカンの存在を告げると、想像以上に喜んでいた。
★「戦争のない時代」
誕生日を前にした記者会見で、天皇が「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」と読み上げた。
朝日の朝刊も「戦争ない平成 心から安堵」というのがトップの見出しだ。
「なるほどなあ」と思いつつも、それが何かピンとこなかった。
いろいろはありつつも、私が生まれてからずっと日本としては戦争していないので、平成が特に戦争がなかった時代だとは感じなかったのだと思う。
だが、午後になってから、何の脈絡もなく、「あ、そうか、近代日本が誕生してからの明治・大正・昭和はいずれも戦争をしたことを思えば、初めて戦争がないまま終わろうとしている元号なんだなあ」と、当たり前のことが脳裏に浮かんだ。
先日90歳で亡くなった岳父ですら、敗戦の時にはまだ少年で、将兵としての戦争は知らない。
まったく戦争を知らない戦後生まれが73歳なのだから、ほとんどの日本人は戦争を歴史上の出来事だと捉えているだけだろう。
終戦時にはまだ11歳だった天皇だが、立場上、常に戦争に心を痛め、慰霊に心を砕いてきたからこそ「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵してい」るという述懐につながるのだ。
次の元号が何になるかはわからないが、何十年か後にやはり、同じ安堵を天皇が述べられる時代になってもらいたい。
もちろん、世界中がそうであってほしいが、それが夢物語だというのなら、せめて日本だけでも。
★生まれ変わり?
2代目の文鳥を飼っている。前の文鳥と名前も同じで、たまに同じ鳥のような気がすることもある。
だが、ヒナの時から給餌していた前のと違って、今のは自分でエサを食べられるようになっていた売れ残りを手に入れたので、かなり「慣れ度」が違う。一番可愛がっている息子にはよくなついているようだが、私には今一つだ。
その文鳥が、前のとまったく同じ動作をする。
寝る前にカゴにダンボールをかぶせようとすると、中に引っかけてあるハシゴの縦棒に斜めに取り付くのである。
誰に習ったわけでもない。前のも今のも幼いころからひとりぼっちだし、何かを教えられるほど我々も鳥も賢くない。
初代は2012年の3月に死んでいるし、2代目は2017年春の生まれだから、おそらくまったくの「他人」だろう。
同じ種類の小鳥の本能として、同じタイミングで同じ行動を取るのだろうか。
理由はともあれ、惜しまれて死んでいった初代の生まれ変わりのような気が(ほんの少しだけ)して、不思議な安堵を覚える。
★去年はなかったハイテク?
ネット規制が去年よりひどく、ふだん使っているあらゆる発信ができなかった(メールを除く)。
受信すら怪しく、毎日・読売(たまにつながる)・産経・日経のサイトでさえ見られない。
去年は読み書きできたココログも、読めはするものの書くのは無理だった。
疲れているので少しだけ。
日本の出入国(日本国籍者のみ)が、機械による自動になっているのを知らなかった。
パスポートをスキャンして、顔を撮影・認識しておしまい。迅速・簡便でいいのだが、出入国のスタンプがないのは物足りない。頼めば捺してくれるけれど、頼むほどのことでもないのが悩ましい。
ちょっとショックだったのは、中国入国の際に十指すべての指紋を採られたこと。それをしないと入国できない。
中国政府に手指の指紋すべてを把握されてしまうというのは、あまり愉快な話ではない。
感心できない政府の管理下にものすごいデータベースが構築されることも不安だが、万一流出なんかしたらえらいことになりそうだ。
それに、流出なんかしなくても、(もちろん何もないとは思うが)何かあったときには、私のパソコンもiPhoneもあっさりと開けられてしまう。
かのFBIが、容疑者のiPhoneを開けられず、Appleに依頼したが断られた、という話は有名だが、今後は中国政府に頼めばいいのではないだろうか。
指紋認証をやめて頭の中にしかないパスワードにすれば安全なのだろうが(拷問されるかな?)、便利さはなかなか手放せない。
中国に行く日本人(に限らず中国人以外)は、全員十指の指紋を採られるので、覚悟してお出かけください。
あ、外交関係者と国連のレセパセ(≒パスポート)所持者は免除だそうです。
●権力は腐敗する
かつてここに「◆もう日産は買わない」というエントリを書いたことがある。
その理由は、カルロス・ゴーンがあまりにも強欲に感じられたからだ。8年前、2010年のことである。
まさにそのころ受け取っていた報酬に絡んで、ゴーンが逮捕された。
年収が9億近いのにも驚いたのだが、それよりもむしろ「全取締役に与えられた役員報酬の総額、16億9200万円の半分以上」をゴーン一人で受け取っているのが許せなかった。
ところが、その年収すら半額にして公表していたらしく、実際の年収は約20億にのぼっていたという。
不正な操作をして自身の収入を半分に見せ、それでも「あまりにも高額」という批判を浴びていたのだ。
業界のガリバー、トヨタのトップの報酬が1億前後だったのだから当然である。
ゴーンの報酬は、報酬委員会等の合議ではなく、ゴーン自身が決めていたらしい。
ただ一人帝王として君臨していたのだから当然といえば当然か。
その男が逮捕された。
プライベートジェットから降りてその日のうちに拘置所へ入った人物は日本では初めてだろう。
冤罪の可能性を微かに視野に入れつつ、やはり「権力は腐敗する」のだと改めて思う。
そして、「絶対的権力は絶対に腐敗する」。
Power tends to corrupt, and absolute power corrupts absolutely.
至言だ。
●かゆいところに手の届かない記事
夕刊を読んでいて、何ともフラストレーションの残る記事を2つ見つけた。
___
その1
「焼酎銀行 利子もうまい」というもので、高知の四万十町にある酒造会社が「四万十川焼酎銀行」を運営しているという記事である。
よそへ移転した銀行の建物を居抜きで使っているが、もちろん銀行ではない。「遊び心で銀行業務をまね」て、焼酎を預けておくと利子として年5%分の焼酎がプレゼントされるというような企画で話題だという。
何かひっかからないだろうか。
私はすぐ、「銀行ではない会社が銀行を名乗っていいのか」と疑問に思った。記事はそのことにまったく触れていない。
調べてみると、当然のことながら、銀行法第六条の2項に「銀行でない者は、その名称又は商号中に銀行であることを示す文字を使用してはならない」とある。
「四万十川焼酎銀行」は明らかに違法だ。
だが、それは「名称又は商号」ではなく、単なる愛称だとか何とか、そういうふうにうまく法の網を逃れているのかもしれないとも思った。
記事には、でかでかと「四万十川焼酎銀行」の看板を上げ、正面にもそう大書した建物が写っているけれど。
しかし!
件の会社のWebサイトを見てみると、なんと、「商号 株式会社四万十川焼酎銀行」とあるではないか。
ということは、「四万十川焼酎銀行」という名前で会社登記がされているということだ。銀行法に違反する商号を国が登記したということなのか? まさか。
その疑問に答えずして、何の新聞記事か。
何百万人もが読むのだから、万人単位で同じ疑問を持つ者がいるはずだ。
その2
1990年、現天皇の即位を披露する際に購入された約4千万円のロールスロイスは、皇太子夫妻の成婚パレードで1993年に使われた後、2007年に廃車となってお蔵入りしているそうだ。
天皇家なのだからまあ当然かとも思うものの、4千万の車を2回しか使わないとは豪儀な話である。17年分の維持費だってかかっただろう。
それはそれとして、今回の問題は、来秋開かれる新天皇即位のパレード「祝賀御列の儀」に、「国産オープンカーを使う方針を固めた」という点だ。
即位した天皇がパレードに使う国産オープンカー???
政府は「国産の新車を購入することにした」というのだが、そんなオープンカーは存在しない。まさか、マツダのロードスターでやるとはとても思えない。
可能性があるとすればただ一つ、今年フルモデルチェンジしたトヨタのセンチュリーしかありえない。
だが、センチュリーにはオープンカーがないのだ。
Yomiuri Online には「発注先のメーカーは今後、検討する」とあるが、たとえば日産が、天皇パレードにふさわしい車を開発するとはとても思えない。そもそも、どのメーカーにしても、これから開発するのは不可能だ。
結局、センチュリーのロイヤルパレードバージョンをトヨタがオープンカーとして製作することになるに違いない。それだって今からではどうなのかと思うが、もう裏で話がついて開発の目途も立ったから、「国産オープンカーを使う方針」を発表できたのだろう。
穿った見方をすれば、今年新型センチュリーを発売したのも、即位パレードに使用することと抱き合わせた戦略かもしれない。
存在しない「天皇の即位パレードに使う国産オープンカー」の話をするのなら、そこに触れないで逃げたり(朝日夕刊)、発注先のメーカーは今後検討するなんて記者発表通り?に垂れ流したり(Yomiuri Online)するだけではなく、もう少し突っ込んだ取材をして「今年フルモデルチェンジしたトヨタセンチュリーを改造したオープンカーを予定している」くらい書いてこそのジャーナリストである。
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記者たる者、もう一歩踏み込んで、読者に疑問を抱かせないような、かゆいところに手の届く記事を心がけてほしい。
●靴下に滑り止めは要らない
「衣服」に関するカテゴリがない。それでこれまで(たぶん)不便を感じてこなかったのもすごい。
夏に久しぶりにふつうの靴下を仕入れたのだが、そのうちのいくつかに滑り止めがついていた。
足の裏に直径5mmくらいの柔らかいプラスティックの突起がいくつも貼り付けてある。
滑り止めらしいのだが、必要性を感じたことはないし、ついていると特に室内で履き心地(歩き心地)が悪い。
そんなものがついているとは知らなかったので、「失敗したなあ」と思いながらも履かざるをえない。
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寒くなってきたので、室内履きの分厚い靴下が欲しくなってきた。足首を締め付けない、柔らかくて暖かいのがいい。
これまで履いていた2足の穴が、指ではなくて足や踵が飛び出すほどの大きさになって、どうしようもなくなったのだ。
今度こそは見逃すまいと、近所のイオンで滑り止めの有無を確認しながら物色する。ところが、滑り止めなしのものは見当たらなかった。
仕方ないので通販で探し、「これにしようかな」とか思うと、3つくらい連続で「滑り止め付き」。
どうして急に?靴下に滑り止めなんかつけるようになったのだろう。コストだって上がるだろうに。
フローリングの床が増えてきたせいか、高齢化のせいか・・・
いずれも20〜30年前からだと思うのだが、靴下の滑り止めはわりと最近だと思う。
私には滑り止めは必要ない。というより、あっては困る。
何とか、滑り止めのないあったか靴下を購入したい。
●「法定速度」を守っても・・・
「つまらないことが気になる」ついでに。
以前からずっと気持ちの悪い思いをしているのが、トラックなどの後ろに貼られた
的なステッカーである。
大型トラックの「法定速度」は、
最高が、高速道路で80km/h・一般道路で60km/h、
最低が、高速道路のみ50km/hだ。
このステッカーはそれを守ることを宣言している(としか読めない)。
だが、実際の一般道路の「指定速度」(規制速度)は、最高40km/hや50km/hがほとんどだ。もちろん、20や30だってある。
「法定速度を守ります」というトラックは、それらを守るつもりはないのだろうか。
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本来ステッカーが言いたいのは、「法定速度であれ指定速度であれ、決められた速度を守ります」という意味であろう。
ならばなぜ、ことさら「法定速度」などという不適切な言葉を選び出して使うのだろうか。ごく一般的な「制限速度を守ります」でいいではないか。
それなのに、これまで「制限速度を守ります」というステッカーを(たぶん)見たことがない。Google で「制限速度を守ります」を画像検索しても、出てくるのは「法定速度を守ります」がほとんどだ。
中には、「一般道路:法定速度」というタチの悪い?ものまである。これだと、「指定速度(50km/hや30km/hなど)は守らない」としか読めない。
かと思うと、その上には「制限速度を守ります」と書いてあったりして、もうわけがわからない。
「法定速度を守ります」というステッカーを見るたびに、なんかこう、「ちょっと格好のいい正式な言葉を使ってみたくて すべってしまった」的な悲哀を感じるのは、やはり私が変だからだろうか。
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(念のため、「法定速度」「指定速度」「規制速度」「制限速度」のいずれの語も道路交通法にはありません。
第二十二条に「車両は、道路標識等によりその最高速度が指定されている道路においてはその最高速度を、その他の道路においては政令で定める最高速度をこえる速度で進行してはならない」とあり、前者(指定された速度)が「指定速度」、後者(政令で定めた速度)が「法定速度」です。)