経済・政治・国際

■「失敗重ねた「改革狂の時代」」

京都大学名誉教授の佐伯啓思さんが、平成は、「ことごとく失敗に終わった」「改革狂の時代」であったと総括していた(asahi.com)。 「まさしく「改革狂の時代」というほかないであろう」 「大学改革も教育改革もほとんど意味があったとは思われない」 その…

★「戦争のない時代」

誕生日を前にした記者会見で、天皇が「平成が戦争のない時代として終わろうとしていることに、心から安堵しています」と読み上げた。 朝日の朝刊も「戦争ない平成 心から安堵」というのがトップの見出しだ。 「なるほどなあ」と思いつつも、それが何かピンと…

★去年はなかったハイテク?

去年に引き続き、上海に行ってきた。 ネット規制が去年よりひどく、ふだん使っているあらゆる発信ができなかった(メールを除く)。 受信すら怪しく、毎日・読売(たまにつながる)・産経・日経のサイトでさえ見られない。 去年は読み書きできたココログも、…

●権力は腐敗する

かつてここに「◆もう日産は買わない」というエントリを書いたことがある。 その理由は、カルロス・ゴーンがあまりにも強欲に感じられたからだ。8年前、2010年のことである。 まさにそのころ受け取っていた報酬に絡んで、ゴーンが逮捕された。 年収が9億近…

●かゆいところに手の届かない記事

夕刊を読んでいて、何ともフラストレーションの残る記事を2つ見つけた。 ___ その1 「焼酎銀行 利子もうまい」というもので、高知の四万十町にある酒造会社が「四万十川焼酎銀行」を運営しているという記事である。 よそへ移転した銀行の建物を居抜きで…

●「法定速度」を守っても・・・

「つまらないことが気になる」ついでに。 以前からずっと気持ちの悪い思いをしているのが、トラックなどの後ろに貼られた 「法定速度を守ります」 的なステッカーである。 大型トラックの「法定速度」は、 最高が、高速道路で80km/h・一般道路で60km/h、 最…

●「目黒 栞」は存在しない

つまらないことが気になる。 フジテレビで今秋やっているドラマ「黄昏流星群」で黒木 瞳が演じているヒロインの名前が「目黒 栞」なのだが、ドラマの設定だと、こういう名前の人物は存在しないはずなのだ。 「栞」の字が人名漢字に入ったのは1990年なので、…

◆文部科学省がここまでひどいとは・・・

文部科学省の愚かさと非道さは、仕事として関わりのある者の間では つとに知られたことだが、これほどまでに凄まじい例は、さすがに初めてかもしれない。 平成31年度全国学力・学習状況調査 中学校英語「話すこと」調査に向けて(文部科学省) 上記リンクの …

◆行きすぎたPC?

標題のPCとは、Political Correctness のことで、日本語では「政治的正しさ」などと訳される。 そう訳してもぜんぜんわかりやすくならないのだが、要するに、「人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない、中立的な表現や用語を用いること」(…

◆昨日ではない今日

ニューヨーク証券取引所の暴落を受けた形で、東京証券取引所の株価も大暴落した。 一時は何と1000円を超える値下がりで、終値も915円安となった。率にして実に4%である。 メガバンクの定期預金金利400年分を1日で失ったことになる(年利0.01%では単利で…

■ This is a pen. じゃないけれど・・・

車の中でNHKラジオの英会話教育番組を聞くともなく聞いていると、 Chris is a lot smarter than he looks. と作文させる問題が出て驚いた。 もとの日本語は正確には覚えていないが、「クリスは見た目よりはるかに賢いよ」みたいなのだった。 これ以前に、新…

★乳児用液体ミルク解禁

本日8日、乳児用の液体ミルクが解禁された。「厚生労働省が製品の規格基準を定めた改正省令を公布、施行」(朝日新聞)したそうである。 その裏にどのような検討と手続きがあったのか定かではないが、これまで日本で製造・販売されていなかった製品が省令一…

★今浦島(その2)──落日

まだぜんぜん慣れない。日本が「世界一」でないことに。 「第2四半期の世界スマホ出荷台数、アップルが3位に転落」(CNET Japan)という記事を見た。 2位だったアップルが3位に転落したのが記事の眼目らしいが、そんなことより、ランキングの中に日本メー…

●済州島産の鱧(はも)

先日、寿司屋のランチで、「(韓国の)済州島の鱧(はも)です」と言って、小ぶりな一貫が供された。 外国産のネタは珍しい。 何だか済州島産を強調したかったみたいなのだが、「外国産で申し訳ない」ということなのかなと思っていた。「中国産の鰻(うなぎ…

◆震源地(震央)の近くから

6月18日(月)朝8時前。惰眠をむさぼった後、ちょうど目が覚めて起きだそうとしていたところで激しい揺れに襲われた。 阪神淡路大震災のときには地震だと思わず、ミサイルがマンションを直撃したと感じたものだが、今回はすぐに地震だとわかった。 しかし…

◆グッド・ライ 〜いちばん優しい嘘〜

思いがけず、いい映画を見た。 「兄弟」を失いながら1000km以上も裸足で歩き、ケニアの難民キャンプにたどり着いたスーダン難民。十数年もそこで過ごした後に、やっとアメリカに第三国定住が認められるも、もちろんいいことばかりではない。 ただ、重いばか…

◆ Hidden Figures

邦題は『ドリーム』。アメリカ航空宇宙局(NASA)の宇宙開発に貢献した黒人女性たちの物語。 原題の Hidden Figures は、直訳すれば「隠された姿」というような意味だが、「陰の人々」とでも訳せようか。なんか違う感じだけれど「縁の下の力持ち」と言っても…

■2018年GW東北旅行 tweet 集

恒例になりました、GW東北旅行ツイート集です。ご笑覧くだされば。 2018/4/28 18:46 滋賀・福井県境で、まだ八重桜が満開だった。 2018/4/29 6:56 明るすぎて6時半に起床。日の出が4時台(と言っても56分)であることに驚く@新潟県上越市名立 2018/4/29 7:…

◆「カジノ入場 日本人は週3回」

表題は、政府が与党に示したというカジノ規制案である。週3回、月10回までが原案だそうだ。 回数の把握にはマイナンバーカードを使うという。 マイナンバーカード! おお、やっと出番が来たではないか! ___ あまりにも馬鹿馬鹿しいので短く。 日本に、…

◆古稀を超えた「子供たち」

表題で何か書こうと思っていて、タイトルだけ書いて寝かせているうちに一週間以上経ってしまい、何が書きたかったのかわからなくなってきた。 ともかく、2月3日の朝日新聞土曜日版、赤 be に杉田二郎の記事があり、「戦争を知らない子供たち」の話が載って…

■ニュージーランドの首相が出産予定

ツイッターにひと言・・・でもいいのですが、やっぱりここで。 ニュージーランドのアーダーン首相が6月に出産予定で、6週間の産休を取る方針であることが明らかになったという(朝日夕刊)。 子どもを産む年齢で首相であることにまず驚く。37歳だそうだ。 …

■ビッケとムーミンをめぐる騒動

先日行われた大学入試センター試験の地理Bで出題された、「小さなバイキング ビッケ」と「ムーミン」に関する話題がかまびすしい。 当初、個人的には「よく考えられたいい問題だなあ」という印象を持っていた。もちろん、正答を選ぶのにアニメの知識は必要…

■ハクソー・リッジ

沖縄戦の映画だというだけの予備知識で見た。 ハクソー・リッジとは沖縄県浦添市にある丘で、日本側は「前田高地」と呼んでいたそうだ。 実話だというのだが、細部の多くは創作・演出されたものだろう。 いずれにせよ、ものすごい傑作だと思う。たとえば『プ…

●上海瞥見(特別編 番外)

「上海瞥見」とは関係ないのだが、帰国後日をおかずして読んだ新聞記事に驚かされた話を番外編として。 ___ 北京オリンピックにあわせて中国の新幹線が開通し、北京と天津(わずか120km)を結んだことは多くの人が知っているだろう。 だが、その後の情報…

●上海瞥見(特別編 その1)

上空から中国を見下ろしたことは何度かある。だが、高高度を飛行中のことで、感嘆するようなものは見つけられなかった。 今回、上海の浦東空港に着陸しようとしている機内から目にした、中国との初めての出会いは、衝撃的なものだった。 「何だあれは!?」と…

●上海瞥見

実際に訪問するという意味では、なぜかこれまで大陸中国とは縁がなく、初めて足を踏み入れた。 中国で、訪れた国の数は33になった。 偏りが激しいとはいえ、それなりにあちこち見聞してきたつもりだが、ごくごく短い日程にもかかわらず、初めてや、それに近…

●上海からコメントは書き込めない

記事は書けるのに、なぜかコメントは書き込めない。ただ、ココログの側から Forbidden You don't have permission to access /t/comments on this server. が表示されているようだ。何度実験しても同じ。 ___ というわけで、tanuki 様 ありがとうございま…

●上海にて

上海のホテルにいる。FacebookもTwitterもLINEも、過去を読めはするが、新たな書き込みができない。 GoogleもYahoo!も検索が使えない。なぜかgooは一応可能だ。 このブログに書くことができるのだろうか。この文章はiPhoneの音声入力で書いている。それは可…

◆映像は想像を超えない ──『ダンケルク』

映画『ダンケルク』を見た。映画館で映画を見るのは10年ぶりである。 なぜ見ようと思ったかというと、ばんばひろふみ さんがその映像のすごさをラジオで絶讃していたからだ。ダンケルクを見たあとで他の映画をふつうのスクリーンで見ると、もうアホらしくて…

◆年7.0%の高金利な貯蓄手段?

ネットを見ていると、ときおり「年7.0%の高金利な貯蓄手段」をうたう広告が表示されるようになった。 おそらく、「投資信託」を検索語に使ったからだと思う。 今どき、年7%の運用なんてまずありえない。それ以外にも「年6回の分配《安心の元本保全型》」…