◆曇りのない眼3
このシリーズも、回を重ねるにつれていよいよ情けない感じになってくるのだが・・・
何の話からそうなったのか、夕食時だったと思う、
「ふつうの家は毎日ふとんを上げてんねんで」と息子にいうと、
「えっ!? そうなん??」
と真剣に驚いていた。
うちの家はほぼ万年床である。ベッドではない。畳の上に万年床なのだ。
男子学生の下宿じゃあるまいし、考えてみれば異常である。
だが、ずっとそうやって過ごしていると、私自身、それが当たり前になってしまっていて、「実際、「ふつうの家」はどうしてるんだろう? 案外、万年床も多いのかな」と思ったりしてしまう。
こんな異常な家で、すくすくとすごくいい子に育っている息子(まあ、デキはともかくとして)を見ると、何だか申し訳ないような気になってくる。