■「神戸で国内初感染」・・・ではないと思う
海外渡航歴のない神戸の高校生から新型インフルエンザの陽性反応が出たという。
まだ確定していないものの、「神戸で国内初感染か」(朝日新聞)と騒がれ始めた。
常識的に考えて、「神戸で国内初感染」・・・ではないと思う。
いや、くだんの高校生が感染しているかどうかは関係なく、仮に感染しているとすると
「神戸で国内感染初発見」
であり、感染していないとすると
「国内感染未発見」
に過ぎないのではないかと思うのだ(まったくの素人なので、もちろん「思う」だけです)。
以前にも書いたが、従来型のインフルエンザ患者は現在日本に数万人?ぐらいはいるだろう(もっとかな?)。
その全員に、普通の医療機関ではできないPCR検査とやらをしているとは到底思えない(これからはするのだろうか)。
おそらくはほとんどの場合、「現在は水際で阻止されてますから、従来のインフルエンザでしょう」ということで、根拠なくすまされてきていると思う。
「水際で阻止」なんかできるはずがないし、今回の感染が確定すれば、阻止できないことが明らかになったことになるのだが。
成田で検疫に引っかかった「大阪府の高校生」にばかり注目しないで、すでに国内に入っているものとしてもろもろのことを考えておかなければいけなかったのだが、「初めての確認例」や「感染初確認」ではなく、「初めての発生例」とか「初感染」とか言っているようでは(朝日新聞)、そういう意識がないと言わざるをえない。
それともこういうのはマスコミだけで、厚生労働省を始めとする当事者の人たちにはちゃんとわかっていることなのだろうか。
厚生労働省の検疫官(医師)の投書を同じ朝日新聞で読むと、現場の検疫官たちにはよくわかっているにもかかわらず、組織としては時代遅れの法律に従ってやみくもに「水際作戦」に全力投入していることが嘆かれていた。
太平洋戦争の時の日本軍を思い出すのは私だけだろうか。