■肉体労働
職場の掃除をした。だれもしてくれないから仕方がない。
ふつうの掃除なら家でいつもやっているから慣れているのだが、今日やったのは「床磨き」である。新築から8年ぐらい経っていて、床がどうしようもなく汚くなっていたのだ。
というか、わりとすぐ汚くなってしまったのをずっと放置していてどんどんひどくなってきていたのである。
洗剤をつけてこすれば綺麗になるだろうぐらいに考えていたのだが、甘かった。
念のためにと思って持って行ったマジックリンを大活躍させても、なかなか汚れが取れない。「まぜるな危険」と書かれた漂白剤を、なるべく混ざらないように併用しても白くならない。
結局、掃除すべき面積の1/4もできないまま、ギブアップした。
ずっと床に這いつくばっていたのだが、足や腰は大丈夫だろうか? 明日、腕や指が動くかも心配である。
しかし・・・
合間の休憩に、あるいは、一応今日の分を終えてから、口にするお茶やコーヒーのおいしいこと! 「これだ!」という感じである。
こういう時にビールでも飲めたらほんとにおいしいんだろうなあと思った。
働いた、という感じで、妙な充実感さえある。神経ばかり無駄に消耗する普段の仕事では得られない感覚だ。
全部終わっていればもっと爽快だっただろう。
体を動かすというのは、やはり大事だ。本来の仕事はちっとも片付かなかったけれど。