●そんなに「保護」されては・・・
同僚のパソコンがインターネットに繋がらなくなったという相談を受けた。
職場内には繋がるが、外部のページが見られないという。
本人は設定を変えたりした覚えはないと言うし、確かにそういうことができる人でもない。
調べてみたが、ハード的に繋がっているのは自明だし、設定その他にも問題ない。
DNSの問題等が疑われるが、私も同じサーバを使っているし、念のために別のサーバに変えてみても同じ。
こんな不可解な症状は初めてだ。妙なファイアーウォールとかでも設定されているのだろうか。でも、自分でそんなことをするような人ではない・・・
そんな話をしていると、「そういえば、最近、ノートンのウイルス対策ソフトを入れた」という。そんなことなら早く言ってよ。
本人はウイルス対策ソフトだと言っているが、シマンテックの「ノートン インターネット セキュリティ」である。ウイルス対策だけではなく、スパイウェアやフィッシング、不正侵入や情報流出なども防ぐという触れ込みのソフトだ。
早速立ち上げ、試しに「脆弱性保護」を無効にすると、あっさりネットに繋がった。
脆弱性を保護してくれるというのはありがたいが、インターネットに繋がらなくしては意味がないだろう。
特にパソコンに詳しくない人が素直にインストールしてそのまま使うデフォルトの設定でネットに繋がらなくなったりするようでは、使いものにならない。
この時代、セキュリティソフトは必須だし、よくわからずに使っている人も多いだろう。もしかしたら、世界中に迷惑を撒き散らしているのではないかと思う。