●サイの唐揚げ

 夕方、いつものスーパーに一人で買い物に行った。万博公園のスタジアムでサッカーの試合があるらしく、周回道路が大渋滞している。まったく近所迷惑なことだ。

 それはともかく、買い物終盤、お総菜コーナーで「サイの唐揚げ」を見つけた。「サイ」があまりにインパクトが強かったので、正確に何と書いてあったのかは思い出せない。まぶたに焼き付いているのはカッコに括られた「(サイ)」のみである。サイって何だ?

 レシートを確認すると(ええ、買いましたとも)、「フライドチキン」と書いてある。とすれば、「フライドチキン(サイ)」と書いてあったのだろう。ちなみに、隣にあったのは、「(ドラム)」だった。

 正直な話、1〜2秒の間、もしかしてサイ(あの角のある犀)のフライかと思ってしまった。どう見てもフライドチキンだったので、なんとか、それがモモを意味する英語(thigh)であることを思い出した。それとて、『アリー マイラブ』を見ていなければ知らないような単語だ。

 世の主婦たちの間では「フライドチキン(サイ)」というのは、当たり前の表示なのだろうか。あるいは少なくとも、スーパー業界では普通なのだろうか。もしかして、売っている方すら、何のことか分からずに出しているのではないか・・・

 あ、今思いついた。今度この表示を見つけたら、店員をつかまえて「この、「サイ」って何ですか?」と聞いてみよう。

 外来語?って、こうやって普及していくのだろうか。