■ビデオ屋閉店

 いつもの貸しビデオ屋に、まもなく閉店する旨貼り紙があった。

 数日前の新聞で、この業界を2大チェーンが席捲しており、中小が淘汰された後にマーケットを独占しつつある、という記事を読んだばかりである。こんなにすぐ、自分に降りかかってくるとは。

 いや、厳密には閉店の理由はわからないのだが、またしても、歪んだ競争社会か、という思いを新たにする。

 記憶にある限り、行きつけのレンタルビデオ店は3つめだが、それが3つともつぶれた。今回は、何の予兆もなかった(気がする)だけに少々驚いた。

 あの機械的で無愛想な店員たちはこれからどうするのだろう。もともとアルバイトがほとんどだろうが、ふつうの学生という年齢ではない。

 たとえこの一瞬だけであれ、幸多かれと祈る。経営者ともども。