◆ただの「社長」
いささか旧聞に属するが、ライブドア関連の報道で一番驚いたのがこのことだった。
堀江貴文氏に替わって新しくライブドアの社長に就任した平松庚三氏のことだ。
いや、氏については何も知らない。驚いたのは、氏がライブドアの代表取締役でないばかりでなく、ヒラの取締役ですらないことである(執行役員ではある)。
会長ならともかく、代表権のない社長というのも驚きだが、取締役でなくても株式会社の社長になれるというのは知らなかった。というか、考えたこともなかった。
取締役でない人物が社長をやっている株式会社というのが他にあるだろうか。
もちろん、今回の件は法的に問題がないに違いない。だが、法的に問題がないということを知っている(あるいは調べ上げた)というのがすごいと思う。常識では考えられない発想だと思うからだ。
本来社長とは別であるはずの CEO などの役職にしても、所詮は「代表取締役社長 兼 CEO」(ホリエモンもそうでしたね)というように、代表権を持った取締役である社長が、ミエをはりたいためにアメリカの真似をして CEO だと名乗っている?ような風土が支配する日本において、「取締役ですらない社長」というのはすごく新鮮に映るのだ。
それとも、単に私が素人なだけで、会社経営をしているような人たちにとっては常識なのだろうか。マスコミもこの件では騒いでいなかった。だれか教えてください。