●がんばれ、ファン・ランダエタ

 ボクシングにはほとんど興味がない。だが、ミリオンダラー・ベイビーは見た。

 8月2日には WBA の世界ライトフライ級タイトルマッチがあるという。例の、下品で無礼で傲慢きわまりない、亀田興毅がとうとう世界タイトルに挑戦してしまうらしい。

 対戦相手のファン・ランダエタベネズエラ)には、心から声援を送りたい。

 ハンバーガーを頬張りながら記者会見場に現れた亀田は、ボクシンググローブをはめたキューピー人形?を放り投げるようにランダエタにプレゼント?して、「コイツ」呼ばわりした。

 ランダエタのニックネームが「ベイビー」だからだとかいうのだが、どう見ても相手をなめきった行為である。相変わらずのひどさだ。

 こういう亀田の言動を「パフォーマンス」だとか「有言実行」だとか見当違いの言葉に置き換え、応援・利用しようとしているマスコミ(特にTBS)には怒りすら覚える。

 対照的に、ランダエタは温厚で人の良さそうな青年に見える。だが、あんなやつをのさばらせておかずに、ぜひマットに沈めてほしい。

 知り合いの元ボクサーに聞くと、亀田が勝つ可能性はあまりないのだという。

 だが、私には、亀田が勝ってしまいそうな嫌な予感がしてならない。何か裏がありそうにすら思えてくる。

 ともあれ、普段は見ないボクシングの試合を見て、ランダエタを応援しようと思う。

 私が見ることすら、亀田側やテレビ局の計算に入っていることを思うと忸怩たるものはあるのだが・・・