★葡萄棚らしきもの(その1)

 懸案になっていた玄関先のブドウ

 折りに触れ、つらつらと考えていたのだが、とうとう、葡萄棚らしきものをこしらえてみた。

 安物のラティスとかいうのを買ってきて壁面沿いにおくだけ、という安易な案も家人から提案されたのだが、いかにも手抜きだし見栄えもよくない。

 そこで、竹を買ってきて井桁に組んで立てかけることにした。

 当初は、本格的な葡萄棚を、とか思わないでもなかったのだが、どう作るか考えるだけでも疲れてきたので、結局、「とりあえず」1枚の壁のような竹組を作って置くことにした。

 竹なんかそこら中に生えているんだけど、いざ手に入れるとなると大変である。もちろん盗伐するわけにはいかないし、売っているところなんて思いつかない。

 ネットで調べると「竹材店」というのがあることがわかった。その単語自体、最初は思い浮かばなかったのだが、キーワードが見つかればあとは簡単である。

 案外近所にそれがあった。今どき、ウェブサイトすらまったく持っていない。

 誰を相手にどんな商売をしているんだろう?

 電話をかけても名乗らないような変な店だったが、小売りをしているかと聞くとしているという。行ってみると、儲けようという欲を感じさせず、親切に相談に乗ってくれた。

 結局、風情のある、長さ2m直径3cm ぐらいの竹を6本、同じく直径1cm ぐらいの竹を3本買った。竹の交叉部分を結ぶ棕櫚(シュロ)の代わりに、扱いやすいという化学繊維のロープも買う。計4千円弱。

 どうせならすべて自然素材でと思ったのだが、棕櫚で結ぶのは素人にはちょっと・・・ということであった。

 太い方を縦に使い、細い方を半分に切って横に使う。こうして、高さ2m、幅1mの竹組ができあがる。それを、外構の壁面に対して斜めに立てかけ、直角三角形の斜辺のようにして簡易葡萄棚とすることにした・・・