●アリスイ

 結局また、真夏の格好で1日過ごした。「小春日和」というよりは「インディアンサマー」というのが近いか。

 アリスイを初めて見た。

 「図鑑には載っているけれど、そんな鳥がほんとにこの辺にいるんだろうか」系の、まぼろしの鳥だ。

 キツツキの仲間らしいが、キツツキらしくない、ちょっと妙な格好をしている。英名は Wryneck というそうで、「ねじれた首」みたいな感じか。

 首だけじゃなく、全体としての姿が私の知る他のどの鳥にも似ていない。模様もまた然り。相当変わった鳥である。

 姿だけではない。和名からわかる通り、アリを食べるのだ。

 初めての鳥なので、双眼鏡で観察していた。カメラに持ち替えて、シャッターを押すほんのゼロコンマ何秒前、飛んでいってしまった。

 次回はいつお目にかかれるのだろうか。