●とほほな年度末

 昨日まではほとんど余裕がなかったのだが、年度末最終日になってやっと少し余裕ができた。

 それで、パソコンのことでお困りの方がいらっしゃったので、義務ではない仕事をこなすため、滅多に行かない部門へ出かけてお手伝いした。メインの職場からは車で15分程度の距離である。

 何とか解決して差し上げて、人に親切にするのも悪くはないなどと悦に入りながら職場へ戻ろうとしていると、速度違反の取り締まりに遭ってしまった。

 例によって愚かな取り締まりである。

 捕まった人のほとんどは、まったく反省などせず腹を立てるばかりである。

 それもそのはず、取り締まり地点は、対向車線と完全に分離された、歩行者も自転車もいない高架道路であり、50km/hの制限速度だというのだが、たとえ80km/hで走っていたとしても、ほとんど何の危険もないだろうと思われる(もちろん、速度違反はほめられたことではないにしても)。

 そんなところで取り締まりをして、もっと危ない場所におけるもっと悪質な違反者は放置されている。

 ネットで調べると、もはや交通取り締まりというのは、効率のいいところで大量に検挙して、納付される反則金を稼ぐ警察ビジネスになっているという、この分野では非常に有名な方の書いた文章が見つかった。

 もしかして、そんなことは常識なんですか?

 しかしそれでも、違反者は次々と反則切符にサインして、毒づいたりしながら現場を離れていく。

 私自身は、制限速度を漠然と60km/hだろうと思っていたので、55km/hで走っていた。

 今日の場所ではないが、その先でときどき取り締まりをやっているのを知っていたためでもある。

 それなのに、速度違反で捕まってしまった。止められた時、何のことかわからなかったが、機械によるともっと速い違反速度で走っていたという。

 それに対するあれこれはあるが割愛、これからどうなるのか不安である。

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 速度違反をしたとして捕まったのは、実に四半世紀以上ぶりだ。

 前回も今回も、警察の取り締まり方法や事実認定への疑問、さらには、調べてみると違法らしい取り調べ方法や、法律に対するあきれるほどの無知ぶりに不満が募るばかりで、取り締まりの効果はゼロである。

 私が四半世紀以上もの長きにわたって速度違反の取り締まりを受けていないのは、けっして偶然ではない。駐車違反で検挙されたことすら一度もない。それ以外の違反だって、たった1度、渋滞中の高速道路の路側帯をバイクで走ったことがあるだけだ。

 事故といえるようなものを起こしたことも一度もない(バックで車を駐めようとしてバンパーを軽く当てたことはある)。

 安全運転には人一倍気を使っているという自負があるのだ。

 そんな人間を反省させることに失敗し、効果をまったく上げられない取り締まりというのは、やはり愚かだとしか言いようがない。

 とんだ年度末になってしまった。

 明日からの新年度が、幸い多きものとなるよう、祈るばかりである。