★まさかのコイカル
「■まさかのタンチョウ」以来の「まさか」だった。
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先日、大阪城公園にバードウォッチングに出かけた。
本当は、前日に、実家の近くで両親と一緒の鳥見を予定していたのだが、あいにくの雨でその次の日となった。
結果的にはそれでよかったのだと思う。歩き始めてまもなく、キビタキやオオルリの姿。枝垂れ桜が咲き、センダイムシクイやエゾビタキが鳴く。
その後も、クロツグミやコマドリなど、おいそれとはお目にかかれない鳥が次々と現れる。
これが実質上初めての鳥見なんて、両親は何と恵まれているのかと思う。ちょっと遅すぎるスタートではあるけれど。
ただ、母親の方は双眼鏡をうまく使えず、歩くのもけっこう大変そうで、それなりに気を遣わされた。
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一緒に住んでいたころはお互いに遠慮のない言葉を投げつけていたのに、もう四半世紀、喧嘩した記憶がない。
それでも、気を遣ったりいたわったりするのにはどこか違和感が伴う。もう確かに、もっと大事にしてあげなければならない年齢なのだが。
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ともかく・・・
地面にシロハラがいてシメがいて・・・と見ていると、イカルもいるようだったが、見ているとかなり変わったイカルだ。たぶん数秒の後、我知らず、コイカル!と叫んでいた。恥ずかしながら、実物を見るのは初めてである。
家人が「見たことないのによくわかったね」と言っていたが、前から図鑑で見て、いつか見たいと思っていたのだ。
図鑑には、「こんな鳥、ほんとにいるのか?」というようなものも多いが、コイカルのような「そのうちに出会えるかも」というような鳥もいる。
それでも、バードウォッチャーのバイブル?『フィールドガイド 日本の野鳥』(2007)で調べてみると、コイカルには●も○も△もついておらず、無印であった。つまり、「観察頻度が高いと思われる種」には含まれていない。
キクイタダキやゴジュウカラには●、ハイイロチュウヒやキバシリでも○がついているのに、だ。
これまで私が見た無印の鳥って何がいるんだろう。
タンチョウ・マナヅル・ナベヅル・ライチョウにはついていないことを確認したが、これらはいずれも、北海道や九州や、あるいは信州の高山に出かけて初めて見られた鳥だ(そして、それ以来一度も見ていない)。
連休中、暇があったら無印の鳥を何種見たことがあるか、数えてみようかとちょっと思った。