★画期的な駐車場システム
以前、仕事でオーストラリアに行ったとき、画期的な駐車場システムに驚いた。
ショッピングモールの駐車場に車を乗り入れると、天井部分にずらっと赤いランプがついている。オーストラリア在住の同乗者が、しきりに「緑、緑」と言ったかと思うと、「あっ、あそこ」と遠くを指さす。運転者はそこへ車を向かわせる。
最初は何のことかわからなかった。
区画に車が駐まっているところの上には赤いランプが、空いているところの上には緑のランプが点灯しており、車をどこに向かわせれば駐められるかが一目瞭然になっているのだ。
これはすごいと感心した。もちろん、それなりのコストはかかるだろうが、こんなに便利なシステムが簡単に組めるとは、想像すらしたことがなかった。
立体駐車場の各階に「満」とか「空」とか書いた電光掲示板があり(「満」の方はたいてい嘘か間違いである)、「空」の階に乗り入れて一生懸命空き区画を探すのが当たり前だと思っていたのだから無理もない。
それまで、ヨーロッパ各国とアメリカやカナダ、韓国なんかで車を運転したが、そんなシステムは見たことがなかった。
まあ、私の注意力が散漫なのか、経験が狭いだけなのかもしれない。
あれから1年半・・・
先週、近所のショッピングモールに行くと、建物はそのままに駐車場のシステムが変わっていて、オーストラリア方式?が導入されていたのには驚いた。
「どうして日本でこれをやらないのだろう?」と思っていたのだが、とうとう導入されたのだ。
もっとも、赤はなくて緑だけであるが、それはおそらく合理的だ。結局、探すのは緑だけなのだから。
昨今の文脈での「グローバルな時代」は好きではないけれど、お互い学ぶべきところを見つけて学ぶのは悪くない。