◆敵の敵は味方?
「イスラム国」が自らの首都としているシリア北部のラッカに、アサド政権軍が南西部から進軍しているという。
アサド氏がどういう人物であれ、アサド政権がどういう政権であれ、そしてまた、そこで戦闘が起こって死傷者が出ることを想像してすら、これがいいニュースに聞こえてしまう。
だが、クルド人などで構成するシリア民主軍が既に北方からラッカに向けて進撃しており、今回の進軍はクルド人中心の組織がラッカを制圧してしまうことを避けるためであろう、というのを聞くと、もはややるせなさしか感じられない。
「イスラム国」を撃破するまでは「敵の敵は味方」なのだろうが、共通の敵がいなくなってしまえば、また敵同士に逆戻りするしかないのか。
We must change our mind-set about war itself.
And perhaps, above all, we must reimagine our connection to one another as members of one human race.