映画・テレビ

★追悼:ロビン・ウィリアムズ

映画俳優のロビン・ウィリアムズ(Robin Williams)氏が自宅で亡くなっているのが見つかったという。報道によると、自殺らしい。まだ63歳。 訃報に接して、もっとも好きな俳優の一人だったのに、という思いが湧いてきた。 ・・・うん、確かにそうだ。 まもな…

◆司法と正義

さて、肝腎の話。 今このブログのサブタイトルになっている英文は、アメリカの法廷ドラマの中で判事が弁護士に言った言葉である。 「司法は被告人に正義を保証しているのではない。単に公正な裁判を保証しているだけだ。君の依頼人はそれをちゃんと受けたん…

◆同じ穴の貉

精神衛生のためにも不愉快なことはもう書きたくはないのだが・・・ やはりどうしても。 あの市長主導であんな校長やらあんな校長やらあんな校長やら・・・あんな区長やらあんな区長やらあんな区長やら・・・が選ばれ、 あの首相主導であんな経営委員とあんな…

■レ・ミゼラブル

手抜きの続き。 ミュージカルは嫌いでほとんど見ないのだが、これは見てよかった。 そう思えるミュージカル映画で今思い出せるのは、『サウンド・オブ・ミュージック』と『ウェスト・サイド物語』くらい。 冒頭のシーンと合唱は圧巻。それで一気に引き込まれ…

■手抜きの映画紹介

映画が手抜きなのではなくて、紹介が手抜きです。念のため。 それぞれぜんぜん違う趣の映画だが、どれも傑作だと思う。 『モナリザ・スマイル』:1950年代の保守的な「リベラルアーツカレッジ」に美術講師として赴任したジュリア・ロバーツの奮闘。2003年の…

●ビッグ・ボーイズ しあわせの鳥を探して

私の知る限り、バード・ウォッチング(バーディング/探鳥/鳥見)がテーマになっている唯一の映画。 久しぶりに映画館に見に行こうと思っていたのだが、マイナー映画の悲しさ、東京と大阪の単館上映みたいな感じで、それもすぐに終わってしまい、結局行けな…

●コンタクト

久しぶりに映画の話題。 いえ、ペースが落ちたとはいえ、今でも年50本ぐらいは見ていると思います。 ともかく、今さらながらのコンタクト(1997)。ジョディ・フォスター主演。 今まで見ていないのが信じられない。見たような気になっていたのか。 ロバート…

●才能

Dlife でいろいろなアメリカドラマを録画しているが、結局のところ、ぜんぶ見られるわけではない。 それなりに面白いのだが、どうしても見るのが後回しになって、だんだん溜まってきてしまうものがある。そしてそのうち、未見のものを消して、録画するのもや…

◆また近未来?

そのうちそうなることがわかっていても、実際にはなかなかそうはならないということが時々ある。 いや、コンピュータやネットの世界では、かなりしばしばあると言った方がいいかもしれない。 いずれにせよ、そうなることはわかっているのになかなかそうはな…

◆『阪急電車』

邦画はほとんど見ないのだが、なんとなくアンテナに引っかかり、見たい気分になった。 身近な地元の電車が舞台だからという側面も確かにある。 ただ、今津線なんて、たぶん乗ったのは片手ぐらいの回数だと思うのだが。 ・・・想像以上にいい映画で驚いた。こ…

●動物園、買っちゃった

マット・デイモン、スカーレット・ヨハンソン、エル・ファニング。 妻を亡くした夫が2人の子どもとともに引っ越し先を探すうち、やっと気に入る家を見つけたら、それは廃園になった動物園だった・・・ イングランドの話をカリフォルニアに持ってきているし…

◆音の記憶 と 和牛ステーキ

何だかちょっと不思議な昼だった。 4月から通い始めたいつものイタリアンに行くと、初めての満席。もう2時が近いというのに。 少し意外な気はしたものの、もうひとつすぐ近くにイタリアンがあるのでそこへ赴く。 外から覗くとカウンターに空席があり、やれ…

■サラの鍵 または アウシュビッツ

観光シーズンのアウシュビッツは、日中、自由な見学を許していない。 ぼくらも仕方なくという感じで、ガイドツアーの切符を買った。 その時は正午をいくらか過ぎていたのだが、まだ昼食を食べていなかった。切符を買うと、十数分後には始まってしまい、食事…

★ものすごくうるさくて、ありえないほど近い

久しぶりに素晴らしい邦題に魅かれて借りた。 原題を調べると、Extremely Loud and Incredibly Close。そのままである。 他の映画も見習えばいいのに。 この言葉から思い浮かぶのは知り合いの一人なので、そういう存在に関するコメディか何かだと思っていた…

●グレート・ディベーター

デンゼル・ワシントン、監督・主演作品。 ___ いつのころからか、競争が嫌いになった。人生の、ごく早い時期である。 競争するぐらいなら、負けるか逃げる方を選ぶ。しんどいのは苦手なのだ(笑) いや、もちろん、それですべてがうまくいくわけではない…

●「ふつう」の私たち

『ことばを尋ねて』(島森路子インタビュー集 1)を少しずつ読んでいる。 冒頭、「さよなら、さよなら、さよなら」で終わる「日曜洋画劇場」の解説で有名な淀川長治氏との対談で「あれっ!?」と思ったことがあった。 友達もいっぱいおったし、みんなで連続活…

◆遠つ国、近つ時

紛争終結後のボスニア・ヘルツェゴビナ。国連の名の下に平和と人道のために働くはずの者たちが・・・ 遠くて縁のない国だと思っていたが、この夏にはすぐ近くを通るかもしれない。ちょっと寄り道して行ってみようかとも思う。国境付近の美しい自然を見るだけ…

◆ラビットホール

例によってまったく予備知識なしに見て、題名から『不思議の国のアリス』関係の映画かと思っていた。 だとするとちょっと辛いので(先日、『アリス・イン・ワンダーランド』(ジョニー・デップ、アン・ハサウェイ)もがんばって見たばかりだし)、もしそうだ…

◆いい映画を見つけたら・・・

いい映画を見つけたら、やはりここに記すべきだと思う。 というより、その他に手段を持っていないような気がする。 あ、職場の若い人たちに紹介するという手もあるか。 でも、そうするとたぶん、何かを期待することになってしまう。こういうのは、もっと個人…

■スリーデイズ

ラッセル・クロウ、エリザベス・バンクス、リーアム・ニーソン。ポール・ハギス監督。 たぶん、今年一番気に入った映画。男の生き方、夫婦のあり方、親子の絆にサスペンスとアクションが絡む名作。 ただ、あんなに見せ場を作らなくても名作になったと思うの…

■フェア・ゲーム あるいは アメリカの免罪符?

ショーン・ペン、ナオミ・ワッツ。 久々に声を大にして伝えたい、素晴らしい傑作。 原作となる The Politics of Truth および Fair Game が書かれ、こんな映画が作られて、出版・上映されたことが、アメリカをかろうじて「まともな国」にとどまらせている。 …

★驚きの Dlife

BS放送で Dlife というチャンネルがあるのをたまたま知った。 ほんとうに「たまたま」で、たった1回、新聞の記事で読んだだけだ。それ以前も以降も、どんなメディアからも存在を知らされたことはない。 知らない人も多いのではないかと思う。 ご存じない方…

★謎のお花見スポット?

先週の「探偵!ナイトスクープ」で、瞬間視聴率が25%を超えたという作品の再放送があり、その中に、「謎のお花見スポット」というのが出てきた。 和歌山県日高町から見える山頂付近に怪しくオレンジ色に光るところがあり、夜桜スポットのように見えるのだが…

◆まさか波平?

録っている(というより録れている)テレビドラマを流していると、「バカボンのパパの年齢はいくつだか知っているか」という話が出てきた。 聞いたことはあるような気がするが、知らない。答えは41歳なんだそうである。自分より年下だ。 え? と思って考えて…

★風呂掃除の大晦日

大晦日。 ほとんど丸一日、風呂掃除だけで終わってしまった。が、まだやり残したところがある。 まあ仕方ないので、新しい洗面器と椅子を先ほどセット完了。 それ以外には、仕事を少しだけ。映画を1本。 『クロエ』(ジュリアン・ムーア、リーアム・ニーソ…

★やはり100本も見られない

たとえ DVD であれ、1年間に100本もの映画を見るという「異常性」は、かつてここでも書いた。 相当なオタクやマニアでなければ、やはり尋常な数ではない。第一、毎年100本もの見るべき映画が制作されているとも思えない。 これまでは、見たい映画が見つから…

◆母と子

ナオミ・ワッツ、アネット・ベニング、サミュエル・L・ジャクソン。 スティーブ・ジョブズの生い立ちを知ってからそれほど日をおかずに見たのはもちろん偶然なのだが、こういうのを偶然と思わないで何かの引き合わせだと思うことが大切なのかもしれない。 Y…

■シルビアのいる街で

冒頭、ほとんど動かぬ主人公が写ったところで、もう「15秒送り」のボタンを押したい誘惑にかられる。 が、その後はまあ、その衝動は起こらなかった。 これまで見たあらゆる映画の中で、もっともわけのわからない芸術作品。 さりげなさを装った過剰な演出もち…

■国境を越えるということ

アメリカに行って戻ってきた。今度は韓国に行く。 何の障害もない。機内で退屈だとか機内食がまずいとかそれぐらいのことだ。 だが、命がけでも国境を越えられない人たちもまたいる。 たとえ越えたとしても、出迎えてくれるのは楽園ではない。 ___ 最近見…

★Sleepless in Seattle

今回、シアトルに来るにあたって、このエントリの表題を使いたいと思っていた。だが、まさか実際にこんな使い方になるとは・・・ カバンは翌朝になっても、仕事を終えて夕方ホテルに帰っても届いていなかった。 遅れること自体は別にいいのだが、何度電話し…