●「目黒 栞」は存在しない

 つまらないことが気になる。

 フジテレビで今秋やっているドラマ「黄昏流星群」で黒木 瞳が演じているヒロインの名前が「目黒 栞」なのだが、ドラマの設定だと、こういう名前の人物は存在しないはずなのだ。

 「栞」の字が人名漢字に入ったのは1990年なので、目黒さんは28歳以下ということになるのだが、ドラマでは50くらいである。

 その年齢に「栞」が本名の人はいない。

 まあ、そんな細かいことを言わなくても、ドラマのプロット・ストーリー自体が「ありえない」の連続なので、いかにも弘兼憲史だなあと あきれるのだが、それでも見ていて面白いのだから逆に大したものなのかもしれない。

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 「栞」の件がちょっと気になって調べると、このドラマの原作は1995年から連載されているらしい。

 だとすると、その時点で「栞」さんが50歳なら、1945年生まれということになり、当用漢字や人名漢字が制定される前である。だから「栞」もあり得たのか・・・と思ったが、原作の名前は「栞」ではなく「誠子」だという。

 であれば、ドラマ制作陣のミスである。「栞」という名前をこの時代のこの世代の人物につけるべきではなかった。

 まあ、こんなつまらないことを気にしている人はほとんどいないんだろうけれど。

 後記:

 主人公である瀧沢完治の妻は「真璃子」だと知ったのだが、これもありえない。「璃」の字が人名用漢字に入ったのは1981年であるからだ。真璃子を演じる中山美穂も、さすがに30代には見えない。

 ドラマ制作陣は、何も考えずに「栞」や「真璃子」なんて名前を使っているのだろうか。それとも逆に、「登場人物はフィクションです」を担保するためにわざとやってるんだろうか。まさかね。

●高圧洗浄機

 ケルヒャーの高圧洗浄機を買った。

 旅行に行く数日前に届いていたのだが、時間がなくて箱を開けないまま放置していた。

 すぐにでも使いたい性分なのに、今日まで待てたのはわれながら成長したと思う。

 午前中、早速玄関先を掃除してみる。

 20年以上、掃き掃除しかしていなかったので、ゴミだかコケだかがタイルに黒く入り込んでいたが、気持ちよく綺麗になった。

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 午後は洗車をする予定。

 実行できれば2月末以来、8か月以上ぶりということになる。そのわりにはそれほど汚れていないような気がするのは私だけか。

 高圧洗浄機も来たことだし、これからはせめて3か月に1回くらいは洗車したい(が、やっぱり無理だろうなあ)。

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 (後記)

 面倒くさいからやめようかなあと思いながら、せっかくだからやることにした。

 水洗い、洗剤吹きつけ、再度水洗い、拭き上げ。

 結局は拭かないと綺麗にならないので、あんまり時短にはならない。ホイールを拭かず、ワックスはかけないで1時間半。次回は最初の水洗いを省略しようと思う。

 望外の喜びが一つ。

 ふと思いついて、ガレージのシャッターも高圧洗浄すると、かなり綺麗になった。水だけなのに。

 それだけではなく、これまでは、特に閉めるときにキーコーキーコーキーと派手な音を立てていたのが、ほとんどなくなった。「油切れか」くらいに思っていたのだが、折れ目に溜まった土埃などのゴミのせいだったらしい。掃除しようのない隙間のゴミも取れるのはありがたい。

 「どうせすぐ使わなくなってモノが増えただけに終わる」と白い目で見ていた家人も、綺麗になった玄関先と静音化したシャッターには喜んでいた。

●函館旅行 tweet 集

 恒例の旅行ツイート集、函館編。

 バイクや車を使わない旅行はいつ以来か思い出せないほどです。

 特に1日目と3日目は旅行荷物をぜんぶ持って公共交通機関と徒歩だけで観光しました。あ、3日目は徒歩だけでした。

 そんな旅行は、ハタチの時のヨーロッパ以来かと思います。目的地までの物理的・精神的距離、荷物の大きさや重さ、期間の長さがぜんぜん違うので比較にはなりませんが、それでもなにか、何十年の時を経て通じるものを感じました。

 tweet には書きませんでしたが、新幹線や飛行機はいつも、人を哲学者にするなあと思います。哲学者というのはおこがましいけれど、少なくとも哲学の徒にはされるような気がします。

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2018/11/01 10:36 久しぶりに電車に乗ると、空いた車内で向かいに座った女性が熱心に化粧をしている。揺られながら器用にマスカラ。もはや特筆すべきことではないのだろうが、個人的にはちょっと珍しい。

2018/11/01 10:40 念のために印刷した飛行機のチケットを忘れた。iPhoneが使えなくなると詰む?

2018/11/01 11:27 無事搭乗できそう。機長が眼鏡をかけている。老眼鏡だろうか。

2018/11/01 11:41 搭乗完了。エンブラエル190。頭が天井につきそう。

2018/11/01 11:45 しまじろう?が席に座っている

2018/11/01 13:43 自宅から3時間で函館空港到着。必要だったのはiPhoneのみ。

2018/11/01 13:44 Japan Air 2123, Cleared to Land Runway 30

2018/11/01 13:46 函館山ロープウェイは運休中とのこと・・・

2018/11/01 14:51 15時には函館山に日が沈みそう

2018/11/01 16:33 16:32ちょうど調べた時刻に日没

2018/11/01 16:57 夜景っぽくなってきた@函館山

2018/11/01 17:05 さすがに手袋はいらないかと思っていたが・・・

2018/11/01 17:24 手が冷え切っている。土産物屋へ退避

2018/11/01 17:33 オフシーズンの平日でこれ

2018/11/01 18:55 観光客の9割近くが中国人、韓国人と日本人が5%ずつという感じ

2018/11/01 18:56 中国人がいなかったら、日本の観光地の多くはすでに壊滅しているのではないだろうか。

2018/11/01 18:58 こういう言い方をすること自体どうかと思うが、今日はマナーの悪い観光客は見なかった。

2018/11/01 19:11 函館市電はどうして微妙に空港まで届いていないのだろう?

2018/11/02 09:23 天気予報は完全に晴れなのに一面の雲。

2018/11/02 09:23 それにしても函館の市電が便利すぎる。

2018/11/02 10:45 「函館どつく」(「つ」は大きい)というのは、「函館ドック」のことらしい。

2018/11/02 10:47 いや、そんなことより、トラピスチヌ修道院はよかった。もちろん中には入れないけれど。

2018/11/02 11:17 五稜郭タワーすごい。今日は津軽半島や下北半島もよく見える

2018/11/02 12:03 「トラピスチヌ」が覚えられず、何のことかと思っていたけれど、「トラピスト」の女性形(Trappistine)だった。現代風だと「トラピスティーヌ」。これなら覚えやすい。

2018/11/02 12:21 紅葉も楽しめる

2018/11/02 12:33 昨夜の函館山が寒く、ホテルの部屋が乾燥していたせいか、喉がちょっとだけ微妙。

2018/11/02 13:54 老舗呉服店はパン教室に

2018/11/02 14:00 函館の坂は、ちょっとサンフランシスコを思わせる@基坂

2018/11/02 14:33 悠然とした飛び方をするカラスが多い@旧イギリス領事館

2018/11/02 14:43 14:40分に函館山に日没@元町

2018/11/02 14:56 あちこちが絵になる

2018/11/02 15:21 iPhoneの電池が残り1%に。一日持たないのは初めて。

2018/11/02 15:22 あ、バスでちょっと充電したのに。念のためにモバイルバッテリーを持ってきてよかった。

2018/11/02 16:35 市電と徒歩でこんな最果ての地にまで来るとは@立待岬

2018/11/02 16:48 事前に行こうかなと考えたところにはすべて行った。こんな珍しいことがあるなんて。

2018/11/02 16:49 カラスはどこへ帰るのだろう?

2018/11/02 17:21 妙なことに日本語まで間違えている、市電の指さし通訳カード。運転士に伝えるのは「やめて」ではなく「とめて」のはず。

2018/11/02 17:34 今回の旅行が決まるのと相前後してやたら函館の情報が入るので妙な縁を感じていたのだが、明治維新戊辰戦争箱館戦争150年だからですね。むしろ、そんな年に「サイコロ旅行」で初めての函館に来ることになったのが不思議。

2018/11/02 21:08 トラピスチヌは明日にすべきだったと今ごろ気づく。明日午前中は何をしよう?

2018/11/03 10:10 30年ぶりくらいの競馬場。馬は走っていないのに、他所の馬券を買う人で屋内はそれなりに賑わっている。函館山がきれいに望める

2018/11/03 10:23 新しく小綺麗な建物で、屋外席ですら禁煙。外れ馬券も散っておらず「やさぐれ感」はあまりない。

2018/11/03 10:38 単勝で一枚だけ買ってみた。機械に受け付けてもらえず、係員の世話になる。こんな複雑なマークシートを使いこなしているおっちゃんたちはすごい。

2018/11/03 10:55 単勝1.1倍の大本命が勝利して外れ。それにしても、未勝利馬のレースなのにどうしてみんなこの馬が勝つと知っていたんだろう?

2018/11/03 11:38 津軽海峡ってこんなに狭く見えるのに、ブラキストン線が通り、中央部分は公海だなんて。

2018/11/03 11:40 なぜ函館に熱帯植物園が・・・

2018/11/03 12:25 函館空港着。空港まで歩いてきた最初の人物かもしれない。

2018/11/03 13:15 食事中に出発便遅延のアナウンスが聞こえたのでちょっと緊張して調べたら、5分だけだった。誤差の範囲だ。

2018/11/03 13:49 搭乗完了

2018/11/03 16:05 最後にえらいことに・・・ 大阪モノレールが動かなくなったばかりで、運転再開の見込みが立たず。「誤差」の5分が効いてきたか。熟慮の末、とりあえずバスで新大阪に向かうことにする。吉と出るか。

2018/11/03 16:07 大阪モノレール公式ツイッター、役立たず。

2018/11/03 16:11 大阪モノレール、運転再開したらしい。何のために新大阪くんだりまで。短気は損気か。最低!

2018/11/03 16:22 タクシーも考えたのだが、5000円近くかかりそうなので断念した。2000円くらいなら乗るんだけど ^^; 庶民はつらいよ。

2018/11/03 16:25 大阪モノレール中央環状線沿いでまったく見なかったけど、ほんとに再開? いずれにせよ、こっちは新御堂が渋滞気味。

2018/11/03 17:02 なんと、家人が乗っているバスに乗り込んで自宅に向かうことに。こんな偶然ある?(特に嬉しいわけではない ^^;)

2018/11/03 17:05 バスが接触事故を起こした・・・

2018/11/03 17:08 バスは悪くないんだけど、いろいろあるなあ。

2018/11/03 17:23 後続のバスに乗車。後続がわりと早く来てよかった。

2018/11/03 18:03 無事帰宅して、ケーキとカフェラテで ほっとひと息

2018/11/03 19:31 一昨日の午前に家を出たのが遠い日のような気がする。かなり濃い経験だった。

●♪はるばる来たぜ函館へ

 逆巻く波も乗り越えず、後を追うひともおらず、大間崎から べた凪の津軽海峡をあっという間に飛び越えたけれど。

 ツイッターを随時更新しますので、よろしければご笑覧ください。

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◆macOS を Mojave にしてからスリープ中にどんどん電池残量が減る件

 macOS が High Sierra から Mojave にアップグレードできるようになり、しばらく様子を見ていたのだが、致命的なバグは目に入ってこなかったので、まずは万一の時にダメージの少ない方のパソコンで試してみた。

 一週間ほど使ってみて特に不具合もなさそうだったので、仕事が一段落したところで、いつも持ち歩いているパソコンにも入れた。

 これが失敗だった。

 やはりというか、少なくとも最初のアップデートくらいまでは待つべきであった。

 他にも不具合があるかどうか知らないが、私の MacBook の場合、スリープ中にもどんどんバッテリー残量が減ってしまうという現象に遭遇した。

 100%まで充電してスリープさせていたのを翌朝開くと、もう60%まで減っているとかそういう感じだった。

 それが2〜3回続き、おかしいなあ・・・と感じながら、「何か思い違いをしているのかもしれない」と考えていたのだが、ふと思いついて Mojave のせいかと思って検索するとやはり・・・であった。

 きちんとした対処法はなく、SMCをリセットして様子を見るくらいしかできないらしい。

 やってみると、改善はされたような気がする(一晩で100%→90%くらいになった)。

 もし困っていらっしゃる場合は、とりあえず SMCのリセットをお試しください。

 私の場合、リセット後になかなか電源が入らなくて焦ったので、事前にデータのバックアップをお忘れなく。

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 きちんと対処するには、ここに書かれている方法がいいようです。

 上級者の方は自己責任でどうぞ。

 (もちろん、誰でもできる最善の対処は、スリープさせずにその都度シャットダウンすることです。)

◆文部科学省がここまでひどいとは・・・

 文部科学省の愚かさと非道さは、仕事として関わりのある者の間では つとに知られたことだが、これほどまでに凄まじい例は、さすがに初めてかもしれない。

 平成31年度全国学力・学習状況調査 中学校英語「話すこと」調査に向けて文部科学省

 上記リンクの pdf を読むと、中学校の先生方の阿鼻叫喚と怨嗟の声が聞こえ、絶望に打ちひしがれる様子が手に取るようにわかる気がする。

 短い通知文で ものすごい作業量を現場に強いる文科省お得意の書類なので、この際、中学校教員になったつもりで、ぜひ一度みなさまにも目を通していただきたい。

 教員の(場合によっては非人間的とさえ言える)長時間労働が問題・有名になっている中、新たにこれだけの業務を押しつけることの意味を、文科省はわかっているのだろうか(反語)。

 また、文教予算が削減されていく中で、100万人が同じ日に「OS : Windows7 以上・HDD: 空き容量 2GB 以上・メモリ: 4GB 以上・USB 空きポート 1 ポート以上)」のパソコンを使えるだけの資源が学校にあるのだろうか(反語)。

 万一あったとしても、今どきの公的機関のパソコンは、勝手にソフトがインストールできないように、また、USBメモリが接続できないようになっているのがふつうだ。

 その壁をクリアするためには、またしても教員の労働に頼らざるをえない。

 無駄な業務ばかり増えて教育や指導の時間が減る、典型的なパターンである。

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 上記に関しては、「パパ教員の戯れ言日記」というブログに、当事者としては抑えた筆致で具体的に書かれている

 心中はこんなものではないだろう。

 幸いというか、その声は文部科学大臣にまで届いたそうなのだが、「来年4月18日(木曜日)」とまで実施が確定している事業を止められるとは考えにくい。

 いや、止めなくても、こんな「学力テスト」をきちんと実施することは不可能だと思うのだが、もし、献身的・奴隷的労働と膨大な予算の上にそれが可能になったとしたら・・・

 それこそが、「無理が通れば道理が引っ込む」教育行政の恐ろしさだと言えるかもしれない。

◆秋のツクツクボウシ

 今日お昼ごろ、職場でツクツクボウシが鳴くのを聞きました。

 10月も末に近いというのは、個人的にはもっとも遅い記録かもしれません。

 ネットで検索すると、11月に入ってからでも鳴くことがあるようですが。

 たったこれだけの備忘録ですみません。

◆♪はるばる行くぜ どこかに〜

 一昨年出かけたアイスランドでもらった、いわゆる「マイル」の期限が切れるという通知が来て、どうせ大したことはないだろうと思いながら調べてみると、訳のわからない「どこかにマイル」というのをやっていて、6000マイルあれば「行き先は選べないが国内どこかに往復できる」という。

(家人と息子はなぜか五千何百マイルだったのでどこにも行けない。まあ、いずれにしても忙しくて行けないんだけれど。)

 出発日時と帰着日時を指定すると、その時間帯に発着する(おそらく)空(す)いた便が候補として4箇所挙がる。そのうちの「どこかに」行けるということらしい。

 どこに行くかは選べない。

 最初やると、確か、東京・福岡・宮崎・但馬みたいな感じだった。いかにもぱっとしない。

(該当地域の方々、申し訳ありません。短期間で空港発着ということを考えると・・・ということです。それに、すべて行ったことがありますし、但馬なら車で行きます)。

 気が弱くて正直な私は、それでも、「上記のどこかに行く」みたいなボタンを押しそうになった。

 ところが、すんでのところで再検索できることに気づいてやってみると、札幌や那覇なんかも出てくることに気づいた。

 何度やっても大丈夫なようなので、録画したテレビドラマを見ながら調子に乗ってやっていると、熊本や長崎や秋田や花巻、出雲なんかも出る。

 しかし、そのうちどこが当たるかわからないので、少なくとも、4つの中に東京や但馬のあるのは避けようと思った。

 せめて、札幌・仙台・熊本・那覇くらいになれば、どれになってもまあ許せそうだ。それでも、すべてに行ったことがあるので、できれば行ったことがないところがいいなあ・・・と思いながらクリックを続ける。

 十数回ではきかないだろう、数十回やってみて、私の指定した日時で出る地名のリストが、おぼろげながらわかってきた。

 諦めて「上記のどこかに行く」みたいなボタンを押す気には、なかなかなれない。

 そうこうするうち、ふと気づいて、出発時刻を遅らせてみることにした。

 なんと!、いままで見たことのなかった、屋久島や隠岐の島が顔を出したではないか!

 函館もある。

(行きたい場所の発着時刻を先に調べておけばよかったんでしょうね、相変わらず愚かです。)

 いずれも行ったことはないし、特に屋久島ならぜひ行ってみたい。

 がんばれば、屋久島・隠岐の島・函館・那覇のゴールデンカルテットが揃うのではないかと思ってしばらく試したが、そううまくはいかない。相変わらず、東京や但馬も邪魔をする。

 結局、屋久島・隠岐の島・函館・花巻になったところで手を打った。「どうか、花巻になりませんように」(すみません、行ったことがあるからだということでお許しください)

 どこに行けるかは後日決まるというので、屋久島と隠岐の島のレンタカーを調べたりしていた。

 が、決まったのは函館だった。

 屋久島や隠岐の島でなかった がっかり感と、花巻じゃなくてよかったという安堵とが ないまぜになった「ちゆうくらゐなりおらが秋」である。

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 函館ならレンタカーの必要もないし、費用も浮くと思って自分を慰めている。

 北海道には何度か行って、そのうち2回は1周に近い感じで移動したのだが、函館のある南西の端っこの方だけは行ったことがない。

 屋久島にはもちろんもっとも行きたかったのだが、ふと、「いや、隠岐の島が一番ではないか」と考えた。

 屋久島や函館には、このままの人生が続くとすればいずれ行くだろう。

 しかし、隠岐の島に、たとえばひとり10万円(往復航空運賃と宿泊代)かけて行くかといえば疑問である。

 「マイル」というのは、まさに隠岐の島などに行くのに使うのが正しい使い方だという気がする(今回は選べなかったけれど)。

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 ともあれ、飛行機で北海道に飛ぶ機会があるとは考えていなかった。まして、函館(一都市)だけ見て帰ってくるような旅行もほとんどしたことがない。

 「マイル」や「ポイント」などというのは好きではないが、ふだんしないことをするきっかけになるのは悪くない気がする。

◆行きすぎたPC?

 標題のPCとは、Political Correctness のことで、日本語では「政治的正しさ」などと訳される。

 そう訳してもぜんぜんわかりやすくならないのだが、要するに、「人種・宗教・性別などの違いによる偏見・差別を含まない、中立的な表現や用語を用いること」(デジタル大辞泉)である。

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 さて、今日は短く。

 Criminal Minds という FBI を題材に取ったドラマを見ていると、"rabies" を字幕で「恐水病」と訳していた。

 恐水病が重要なテーマであるため、それがわからなければ物語が理解できないのだが、その後、話が進まないと、ああ、アレのことか・・・とはなかなか気づけない。

 あまり知られていないと思うのだが、何の病気のことかおわかりだろうか。

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◆昨日ではない今日

 ニューヨーク証券取引所の暴落を受けた形で、東京証券取引所の株価も大暴落した。

 一時は何と1000円を超える値下がりで、終値も915円安となった。率にして実に4%である。

 メガバンクの定期預金金利400年分を1日で失ったことになる(年利0.01%では単利でも複利でもほとんど同じだ)

 これがリーマンショックだとか、少なくとも FRB の総裁が何か新しいことを始めたとか日銀総裁金利をどうかしたとかならまだわからなくもない。

 しかし、アメリカでも日本でも、さらには世界でも、これほどの経済変動を起こすような出来事は何もなかったはずだ。

 前日には少しだがむしろ上がっていたのである。

 国際情勢も政治情勢も経済情勢も金融情勢も何も昨日と変わっていないのに、どうして突然、こんなことが起こるのか。

 昨日と今日で人々のマインドがぜんぜん変わったのか、単に偶発的な売りが別の売りを呼んだのか。

 もちろん、一人一人にとっては昨日と今日が大違いだということもあるだろう。だが、世界レベルで見れば、何もなかったに等しいはずだ。

 いったい、昨日と今日で何が違うというのだろう?

◆せいぜい100km

 快晴と言っていい天気だったので、久しぶりにというべきか(いま調べたら8月22日以来だった)、朝からバイクで遠乗りした。

 目的地を探すのに苦労して、結局何の目論見もなく日本海に出、気になっていたイタリアンで昼食をとり(量が多すぎて値段が高すぎる)、高浜と大飯の原発があるそれぞれの半島の先端まで行ってきた。

 食事と休憩以外、ずっと走っていたが、8月より楽だったのは気温が下がったからだろう。

 外気温が20℃を切ると、ちょっと寒いくらいに感じる。

 走行距離は320km弱。朝出るのが少し遅かったとはいえ、日中ずっと走っていてもその程度だ。

 そりゃそうだろう、平均時速40km(信号や「止まれ」を考えるとそれでもけっこう大変です)でフルタイムの8時間真面目に走り続けて、やっと320kmなのだ。

 食事や休憩だって必要だから、観光らしい観光などしなくても、これで10時間以上かかってしまう。

 早朝に出るとか夜遅くまで走るとかしない限り、この辺が一つの限界なのかもしれない。体力的にもこれ以上走るのはちょっときつい。

 320kmといっても、片道だと160kmになる。道はぜんぜんまっすぐではないし、同じルートを戻ってくるわけでもないので、高速道路を使わないで日帰りで出かけられるのは、せいぜい半径100kmくらいの範囲ということになる。

 そう思って地図を見ると、8月に行った丹後半島がちょうど100km(あの時は行きに高速を使った)、琵琶湖の北端や敦賀もちょうど100kmくらいだ。先日クルマで行った豊岡の出石も100kmである。

 その辺が関の山だということを感覚的によくわかっているらしい。

 意外にも、伊勢や鳴門や赤穂が100kmのちょっと先だが、北に向かう以外だと高速の利用が必須となる。

 琵琶湖だって、少なくとも京都東I.C. までは名神に乗らないと、とても平均時速40kmでは走れない(先日、大津の岩間山に行ったときには20km/h以下で、着いたら日没だった・・・)

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 100km圏より先に足を伸ばすには、高速道路を利用するしかない。

 いや、もちろん、これまでだって使わなかったわけではないのだが、とにかく料金がものすごく高いし(たとえばシンガポールのような特殊な国を除けば世界一高い)、走っている時間が単なる修行となる。特にバイクの場合はそうだ。

 それもこれも我慢して、これからは日帰り100km圏の壁を打破すべく、高速道路をもっと積極的に使おうか。

 でも、通行料とガソリンだけで1万円も使って、そこにどんな素晴らしい目的地があるというのだろう?

◆「白黒やん!」

 自分が高校生だった50年前の写真を、現役の女子高生である孫娘に見せたところ、「白黒やん!」と驚かれたという投稿を新聞で読んだ。

 50年前というのは、ちょうど庶民にカラー写真が普及し始めたころである。このおばあさん(といっても68歳)も、高校を卒業してからはカラー写真が増えたことだろう。

 今はもう、芸術写真でもなければ、白黒写真を見ることはまずなくなった。

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 そう思ってからふと、「新聞も白黒やん!」と気づいた。写真ですら。

 確かに、カラーページは増えた。

 試しに今朝の朝日新聞の紙面を数えてみると、白黒:カラーの比率は、21:15であった。全体の4割ほどがカラーページだということになる。

 とはいっても、15のうち、5ページは全面広告なので、実質的には10ページしかない。他のカラーページも「部分カラー」とでも言うべきものが多く、写真とワンポイント的なところだけがカラーである。

 カラー面なのに、紙面の1/4〜半分を占める広告は白黒というのも案外多い。カラーにすると広告料が跳ね上がるからだろう。

 もちろん、見出しを含め、文字はほぼ全部が黒だ。

 なので、直観的には4割ではなく、あまり〜ほとんどカラーではないという印象を受ける。

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 考えたのは、新聞は将来フルカラーになるのか、ということだった。

 写真の方は(芸術的・趣味的なモノクロームを別にすれば)50年前から急速にカラー化し、40年前にはもうカラーしかないといってもいいような状況になった。

 新聞だってそうなっていいと思うのだが、果たして将来、そうなるだろうか。

 これが2000年なら、おそらく今ごろにはそうなっているだろうと予想されていたと思う。

 だが、今後新聞がフルカラー化される可能性は限りなくゼロに近いのではないか。

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 私はたまたま、恵まれた時期に恵まれた場所に生を受け、少なくとも人生の半分以上は、成長する経済と発展する文明の中に身を置いてきた。

 ところがこの20数年、この国の経済はほとんど成長を止めている。なんと、2017年の名目GDPは、1995年のそれより低いのだ!

 この間、アメリカは3倍以上、韓国は3倍近く、ドイツやフランスでも2倍ほど、中国に至っては十数倍に成長しているというのに。

 それでも文明は発展していくだろう。だがそれは皮肉にも、紙のメディアを時代遅れにするのに寄与している。

 経済的に苦しい国の、時代遅れのメディア・・・

 残念なことに、フルカラーの全国日刊紙を見ることは永遠にないだろうと考えた、生々流転・諸行無常の秋の朝であった。

■「緊急事態」の多さ

 iPhone 7 PlusiOS を12にしてから、なぜか Flightradar24 が「お知らせ」を出してくるようになった。それまではまったくなかったのに。

 Flightradar24 とは、その筋では有名な、世界中を飛んでいる飛行機の情報がリアルタイムで見られるアプリケーションである。

 もちろん「お知らせ」は止められるのだが、しばらくは出るにまかせておくことにした。

 すると、驚いたことに、毎日のように数件の Squawks 7700(緊急事態宣言)が出ていることを知った。

 ついさっきも、スペインのマヨルカ島パルマ空港を飛び立ってイギリス南西部のエクセターに向かっていた飛行機が、緊急事態を宣言して、スペイン本土に少し入ったあたりからパルマ空港に引き返してきていた。

 気づいたときには、あと数分で着陸というところだったので、無事を祈りながら画面を眺めていると、(おそらく)通常通り着陸して滑走を終え、滑走路端近くで速度がゼロになったのを見て安心した。

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 ふつう、航空機に何か異常があったときには、地上の航空施設に連絡をとり、緊急事態の宣言を行うかどうかを機長が決める。

 宣言すれば、他のすべての機に優先して配慮される。

 その時、トランスポンダー(自動応答装置)の数字を 7700 にセットして、周囲に緊急事態であることを知らせることになっている。

 (ちなみに、無線で音声通話ができなくなれば 7600、ハイジャックされたら 7500 にセットする。)

 その緊急事態、7700 が、平均すると毎日2〜3件出ているような感じなのである。

 ものすごい数の飛行機が毎日世界の空を飛んでいることを考えると、多いという気はしないものの、そんなに緊急事態が宣言されているとは知らなかったので、ちょっと驚いた。

 もちろん、これまでに私が把握した 7700 は、すべて無事に(けが人もなく)着陸している(と思う。ニュースになっていないようなので)。

 先日、ニューギニア航空機がミクロネシアで滑走路をオーバーランして珊瑚礁の海に突っ込んでしまった(幸いというか、けが人は一人だけだったらしい)事故があったが、あれが 7700 を出していたかどうかは把握していない(おそらくそんな暇はなかっただろう)。

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 飛行機は、実につまらない理由でフライトをキャンセルしたり引き返したりする。

 あまり飛行機に乗らない私の経験でも、飛んでくるのを待っていた自分の乗るべき飛行機が、いったん出発空港に引き返してしまったためにずいぶん遅れたことがあった

 その原因は、「ドアがきちんと閉まっていないという表示が飛行中に出た」というだけのものであった。

 単なるインジケーターかセンサーの故障で、実際上、何か不具合があったわけではない。それでも、大阪から青森に飛んでくる途中、新潟まで来ていたのに引き返してしまったのだ。飛んでくる方が早いのに。

 でも、そういう場合には別にエマージェンシーを宣言したりはしない。もししていたら、世界中で毎日何百何千という 7700 が流されてしまうだろう。

 では、毎日のように数件流れる 7700 の中身は何なのだろう? さすがの Flightradar24 もそこまでは教えてくれない(と思う。調べたことはない)。

 たとえば双発機の場合、2つあるエンジンの片方が停止すればエマーを宣言することになっている。そういう例が多いのだろうか(念のため、単にエンジンが1つ止まっただけなら、双発機はふつうに飛行を続けて安全に着陸することができます)。

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 いずれにせよ、あらゆる乗り物の中で旅客機がもっとも安全なものの一つであることは、いろんな統計から見て間違いない。

 乗るときは、大船(大飛行機)に乗ったつもりでいたいと思う。

■ This is a pen. じゃないけれど・・・

 車の中でNHKラジオの英会話教育番組を聞くともなく聞いていると、

 Chris is a lot smarter than he looks.

と作文させる問題が出て驚いた。

 もとの日本語は正確には覚えていないが、「クリスは見た目よりはるかに賢いよ」みたいなのだった。

 これ以前に、新しく来た同僚に関して

 He looks older than he actually is.(「彼は実際の年齢よりも年上に見えるね」)

というのもあった。

 あ、こう訳すとそれほど問題のないようにも見えるが、"looks older" (「老けて見える」)なんて言ってハラスメントとかにならないのかなあと思っていたところへの

 「クリスは見た目よりはるかに賢いよ」

 だった。

 これはすなわち、「クリスは実際よりはるかにアホ(バカ・マヌケ)に見えるね」ということである。

 まともな人間同士が、「クリスは見た目よりはるかに賢いよ」なんていう会話を交わすだろうか。

 番組のターゲットが学生とかだからいいのかな?

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 英会話を教えるときは、習っている人が実際の場面で使う表現を教えるべきだと思う。

 This is a pen. のような、実際にはほとんど使われない表現から英語を教え始めるのはどうかと思うし(最近はさすがにやっていないのかな)、ましてや、使うことで人格を疑われるような表現を教えるのは、害にしかならない。

 それとも、まともな英語話者の間で

 Chris is a lot smarter than he looks.(「クリスは見た目よりはるかに賢いよ」)

のような表現が日常的に交わされているのだろうか。まさかね。

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 アメリカのサスペンスドラマなんかをよく見るので、そこで出てくる不適切な英語を使ってしまわないかと、たまに気になることがある(実際に使って恥をかいたこともある)。

 英語で話す親しい人などいないわけだから、自分が使うべき英語はそこそこまともなものでなければならないのだが、画面からはたとえば、犯罪者同士でしか使わないような英語がわんさか出てくるのだ。

 それはまあ仕方がないにしても、天下のNHKの英会話教育番組で、

 「クリスは見た目よりはるかに賢いよ」(≒「クリスは実際よりはるかにアホ(バカ・マヌケ)に見えるね」)

というのはやめておいたほうがいいと思うのだが。

■ iOS 12 にアップデートした mineo の iPhone でテザリングを有効にする方法

 SIMフリーiPhone 7 Plus を使っていますが、iOS 12 にアップデートしてから、テザリングができなくなっていました。

 ネットで検索してもその理由や解決法が見つからなかったので、もしかしたら役に立つかと思い、書いています。

 私の場合、mineo のプロファイルをインストールし直すことで解決しました。

 インストールの仕方は、ここをクリックすると表示されます。

 念のため、「auプラン(Aプラン)」はもともとテザリングできませんのでご注意ください。